都市社会文化研究科都市社会文化研究科
search

アドバンストエクステンションプログラム

2022.08.24
  • TOPICS
  • 講座・セミナー
  • 地域
  • 公開講座
  • 大学

アドバンストエクステンションプログラム

エクステンション講座は、横浜市立大学教員による市民向けの生涯学習講座です。『アドバンストエクステンションプログラム』は、大学院都市社会文化研究科の教員が企画・提供する講座群です。現代社会の問題を深く、専門的に学びたいと考える市民の方を対象とします。大学院入学への橋渡しの役割も持ちます。
2022年度後期は6講座開講します。

開講講座一覧

1)カーボンニュートラルのプロセスで必要なTCFD対応 ~TCFD提言に沿った論理的思考でカーボーンニュートラル組織を構築~

 カーボンニュートラル(以下、CN)をどう思考してビジネスに定着させていくか。金融安定理事会が設置したタスクフォース:TCFDによる提言を題材に解説します。上場企業のTCFD・スコープ3への対応実務、再生可能エネルギー及びカーボンクレジット、に携わる経験豊富な専門家の解説から読み解きます。加えて、脱炭素経営に取り組む大川印刷の事例から具体的なポイントを学び、ESG情報開示について制作会社の視点からの解説もあります。

2)マンション管理講座 ~ヨコハママンション管理大学校~

 マンションを管理不全にしないために、基礎的な管理組合の運営、大規模修繕の進め方から資産価値のあげ方を学びます。

3)金沢区の過去・現在を知り、未来を考える

 横浜市立大学が所在する金沢区は、歴史ある地域性と現代都市の性格を併せ持ち、自然と市街地が共存する郊外地域です。しかし今日の郊外地域には人口減少や超高齢化といった社会的課題もあります。本講座では、学術的な視点を交えて金沢区の過去・現在を知り、グループディスカッションを行って、受講者が能動的に金沢区のこれからを考えます。 なお、本講座は金沢区役所と共同で企画・実施します。そのため、金沢区役所の職員も参加する講座となります。

4)都市のダイバーシティと性的マイノリティの空間 ~LGBTを包摂する共生社会への課題をその空間や社会関係から考える~

 性的マイノリティについては映像やパレード、飲食街の中の存在としての認知から、当事者を中心とする多様な社会運動や情報発信を通して一般的な社会認知が急速に進んでいます。一方で、社会認知とは関係なく大都市内部には歴史的にも性的マイノリティの経済活動や社会関係が広がる「性的マイノリティ空間」が存在し、社会変容の中で維持されてきました。マイノリティ空間形成の背景やその役割を大都市や地方の例を見ながら包摂への共生課題を考えます。

5)改めて「まち保育」の社会的意義を再考する ~子どもの育ちを軸にしたまちづくり~

 子どもたちの生活をより豊かにするためには“まち”にあるさまざまな資源を活用し、“まち”での出会いをどんどんつないで関係性を広げていくことが大切です。2017年5月に「まち保育のススメ」という著書が発刊され「まち保育」の提唱を広く始めてから5年が経ちましたが、その間「まち保育」の考えに共感を得て、まち保育と掛け合わせるキーワードには「住宅開発」「団地再生」「防災・減災」「環境教育」「緑地活用」等、多業種による多様な広がりを見せています。また、子どもの育ちを胎児期から捉えることで、各ライフステージの生活圏域とそこでの地域社会とのつながりづくりが、人の育ちと老いを一貫してフォローしていく社会なっていくのではないか、という視点も生まれていきました。そこでwithコロナ社会となり、日々の暮らしと生活圏やライフスタイルの見直し、人とのつながりを再考する経験をしているこの機に、このような取り組みを俯瞰することを通して、改めて「まち保育」の社会的意義と可能性について参加者の皆さんと共有できればと思います。

6)歴史から今を知る ~私たちは今なぜこのような世界に生きているのか、近現代史から考察~

 今、私たちは、なぜこのような世界に生きているのか? 近現代史を通して、今の自らのありようや今後の世界・社会のありかたを考える「教養」を養うために、この問題を皆さんと考えていきます。
各講師の講義(20分)の後、質疑応答・討論を行い、全体で120分の予定です。近現代史を専門とする各講師の研究対象は、ヨーロッパ史(ドイツ)、アメリカ史(アメリカ合衆国)、中東とこれに隣接するイスラーム地域史(イラン)です。

エクステンション講座についてのお問い合わせはこちら

tel045-787-8930(受付時間:平日 9:30~16:30)

mailexten@yokohama-cu.ac.jp

  • このエントリーをはてなブックマークに追加