採択学生紹介
令和3年度採択者:生命医科学研究科博士後期課程 石本 直偉士(いしもと ないと)さん
幼い頃から夢見た研究者
幼少期に野口英世の伝記を読んだことがきっかけで、将来は研究に関わりたい、研究者になりたいという考えを持ち続けていました。横浜市立大学に入学し、理学の勉強を行う中でタンパク質に興味を持ち、より多くのタンパク質の構造を解明し、また自分の研究テーマにして深く学びたいと思い構造生物学の分野で大学院への進学を決意しました。
薬剤開発につながるタンパク質の立体構造を研究中
X線やクライオ電子顕微鏡を用いて、タンパク質の構造を原子レベルの分解能で明らかにする研究を行っています。
具体的には中枢・末梢神経系に発現する神経ペプチドであるガラニンとその受容体であるガラニン受容体(GALR)についての研究を行っています。GALRとガラニンの複合体構造を明らかにすることは、アルツハイマーや不安神経症などの疾患に対する新規薬剤の開発や、既存薬剤の効率的な改変に重要な役割を果たすことが期待されます。
具体的には中枢・末梢神経系に発現する神経ペプチドであるガラニンとその受容体であるガラニン受容体(GALR)についての研究を行っています。GALRとガラニンの複合体構造を明らかにすることは、アルツハイマーや不安神経症などの疾患に対する新規薬剤の開発や、既存薬剤の効率的な改変に重要な役割を果たすことが期待されます。
データ思考イノベーティブ人材フェローシップに採用
このフェローシップ制度では採用された博士後期課程の学生同士の交流があるため他分野の方と知り合うことができ、また研究内容についての情報交換ができるため自分への刺激になっています。最近は対面での交流も徐々に再開しつつあり、研究活動をはじめ、様々な情報・意見交換が活発になり、交流の幅が広がっています。
そして、採用されると毎月生活費を含む活動費の支給があるため、研究に集中することができています。
そして、採用されると毎月生活費を含む活動費の支給があるため、研究に集中することができています。
科学による希望の光を届けたい
博士号を取得後はアカデミアの研究者になりたいと考えています。大学をはじめ、研究機関の中で学生の育成にあたり、国内に限らず海外の技術支援にも携わりたいと考えています。科学による希望の光を世界中の多くの人に届けることのできる研究者となることが私の目標です。
※令和4年8月29日:本人記事掲載、令和5年7月11日:研究成果「Nature Communications」に掲載。