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【卒業生の活躍】藤井佑樹さんが日本薬学会九州支部学術奨励賞を受賞

2019.12.02
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【卒業生の活躍】藤井佑樹さんが日本薬学会九州支部学術奨励賞を受賞

日本薬学会九州支部長(右 長崎大学大学院教授 田中 隆氏)より学術奨励賞の盾を渡された藤井佑樹さん(左 長崎国際大学大学院薬学研究科講師)
横浜市立大学大学院 国際総合科学研究科バイオ科学専攻 (現 生命ナノシステム科学研究科 生命環境システム科学専攻 博士後期課程)を修了し、現在長崎国際大学大学院薬学研究科講師をつとめる藤井佑樹 博士が、令和元(2019)年度 日本薬学会九州支部学術奨励賞を受賞しました。

この賞は、日本薬学会九州支部に属する若手会員の学術活動の向上に資すため、薬学またはその応用に関して優れた研究を行う、将来性のある優秀な研究者を顕彰するもので、本年度は4名に贈られました。
藤井さんは、本学大学院生時代より現在まで、海の動物から有用タンパク質を探し、生命科学の発展と創薬につながる基礎研究を行ってきました。この間に、ムール貝から「レクチン」とよばれる糖鎖結合性タンパク質を発見し、それらの持つさまざまな構造を解明しました。それをヒト細胞に与えると、細胞が活性化され正常細胞では分化や増殖を引き起こし、がん細胞では増殖を止めるという画期的な活性を有することも明らかにしました。
 11月16-17日に開催された第36回同支部大会(会場 長崎大学)では、授賞式とともに、受賞研究である「二枚貝イガイ科のβ-トレフォイル構造レクチンを応じた細胞機能解析」を講演しました。

受賞者のことば

横浜市立大学大学院に学び博士号を授かった者として、非常に喜びと誇りを感じています。
受賞テーマは横浜市立大学大学院在学中から15年間続けてきたものです。研究の深化は、それを継続できる環境が大切であると気づかせてくれ、その理解と支援を行っていただいている上司 長崎国際大学 藤田英明 教授、出身研究室で博士号を得た日本とバングラデシュの学友および研究指導者(大関泰裕 教授)と、両大学に感謝します。
授賞式では、日本を代表する国際海洋都市である長崎と横浜を研究でつないだレクチン「セヴィル」と「マイティレック」の構造と機能、その利用可能性を講演し、大きな反響をいただきました。
受賞後も、世界の研究者と分野横断的な国際共同研究を行い、発展させ、一層活躍してまいります。
(藤井佑樹 横浜市立大学大学院博士後期課程2010年3月修了、博士(理学)取得)
(学生支援課 卒業生担当)
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