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大学院生 高久大輝さんが、第35回日本MRS年次大会で奨励賞を受賞!

2026.02.17
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架橋を通じたタンパク質結晶の高強度化

生命ナノシステム科学研究科 博士後期課程2年(橘研究室所属)の高久大輝さんが、2025年11月10日(月)~12日(水)に北九州国際会議場で開催された第35回日本MRS年次大会において、「架橋を通じたタンパク質結晶の高強度化」について発表し、奨励賞を受賞しました。
受賞者
生命ナノシステム科学研究科
物質システム科学専攻
高久 大輝たかく だいきさん

指導教員
生命ナノシステム科学研究科
橘 勝教授(物質システム科学)

受賞内容
第35回日本MRS年次大会
奨励賞

発表題目
架橋を通じたタンパク質結晶の高強度化
今回の発表内容について高久さんに解説していただきました。
生体分子であるタンパク質分子は、一般的な原子と比べて巨大で複雑な形状を有しています。そのタンパク質分子も、一般的な原子結晶と同様に周期的に格子を組むことで結晶化することができます。こうして得られるタンパク質結晶*1は、従来、創薬開発に利用されていましたが、非常に脆く、取り扱いが困難であるという課題がありました。その解決策として架橋*2が知られています。架橋により、定性的に壊れにくくなり、取り扱いやすくなることは知られていましたが、材料科学の観点からみた研究はほとんど行われてきませんでした。
これらの力学特性を明らかにすることでタンパク質結晶の新規材料化や、材料科学への新たな知見の提供につながると期待されます。そこで私は、タンパク質結晶の力学特性の評価を行いました。その結果、タンパク質結晶のマクロな力学特性を初めて明らかにするとともに、架橋による高強度化を定量化し、従来の材料には見られなかった架橋タンパク質結晶特有の材料特性を明らかにしました。発表では、これらの詳細な力学特性および特異な材料特性について報告しました。今後は、架橋タンパク質結晶が示す特性の起源解明と、さらなる特性の探索を目指してまいります。
高久 大輝さんのコメント
この度は奨励賞をいただくことができまして、非常に嬉しく思います。本学会への参加は今回が初めてで、上手く伝えることができるか不安でしたが、繰り返し練習を行い、先生方とのディスカッションやアドバイスのおかげで受賞することができました。また、9月に開催された日本物理学会と連続して賞をいただくこともできましたので、非常に嬉しく思うともに、光栄に思います。今後もより良い成果を得られるよう日々の研究に励んでまいりたいと思います。


指導教員 橘勝教授のコメント
奨励賞の受賞、おめでとうございます。学会発表での受賞は、研究内容のみならず、発表の分かりやすさも含めた総合的な評価の結果です。日頃から研究室のゼミや研究に真摯に取り組んできた努力の賜物ですね。今後も後輩の指導も含め、研究室を引っ張っていく存在として、ますますの活躍を期待しています。
用語説明
*1 タンパク質結晶 : 巨大で複雑なタンパク質分子が規則正しく並ぶことで構成される結晶
*2 架橋 : 高分子科学において高分子間に架橋剤となる分子が入り込み新たに結合を作ることで、材料の特性を変化させる化学処理
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