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小児看護学

2023.11.17

小児看護学

小児看護学とは

 小児看護学では、子どもの成長・発達と健康増進に必要な看護実践を学ぶとともに、様々な健康段階にある子どもと家族をトータルに理解し、尊厳と安全・安楽を守りながら、個別性に応じた適切な看護実践を行うための基礎的な知識や技術を学習します。
 こどもホスピスや親の会など地域との交流を通じて、病院に限らず子どもが育つ全ての場所において、子どもと家族の最善の利益を守る援助について学びを深めます。

はまキッズ事例検討会

 臨床看護師やCNS・NP、大学院生、修了生、学部生、教員など小児看護に携わる方々と看護実践を共有し、ディスカッションを通して援助を見つめ直したいと考えています。

卒業論文(ゼミ)

 小児ゼミでは卒業研究のフィールドとして、小児病棟・外来、救急外来、ICU・NICU、クリニック、心身障害児施設、訪問看護ステーション、こどもホスピスなどの施設からご協力いただいています。
 看護師や医療関係者、子どもやご家族に卒業研究へのご参加をお願いし、学生たちが各自の卒業論文を興味・関心のあるテーマで進められるように指導しており、フィールドワークも行っています。

≪令和4年度 卒業論文テーマ≫

・コミュニティ型こどもホスピス看護師の考える小児がん患児の家族を支える援助の実際
・ターミナル期にある小児がん患児の親の望みに対する看護援助の実際
・小児がんで長期入院をしている学童期・思春期の子どもに関する病棟看護師と院内学級との連携
・新型コロナウイルス流行下で外来通院中の学童期がん患児が抱える生活上の困難に対する看護援助と家族支援
・新型コロナウイルス流行下において幼児が面会制限により受ける影響に対する看護援助の実際
・COVID-19対策による面会と行動制限が学童期の入院患児に与える影響とそれに対する看護援助
・短期入院で緊急手術を受けた学童期の子どもに対する病棟看護師の術後の心理的支援
・1型糖尿病を持つ思春期の子どもが疾患を受け入れることへの外来看護師の援助の実際
・虐待が疑われる子どもと親への救急外来看護師の問診時のかかわり
2019年 日本赤十字看護学会にて
 学生の論文投稿や学会発表も支援しており、国内外での発表実績があります。

卒業生の就職先

卒業生は、県内外の小児病棟やNICUに就職し、各分野で活躍しています。
近年は、卒業後臨床経験を重ねたゼミ生が、大学院で小児看護専門看護師コース、研究コースで再び学んでいます。

 ・横浜市立大学附属病院(小児病棟、NICU)
 ・横浜市立大学附属市民総合医療センター(小児病棟、NICU)
 ・神奈川県立こども医療センター
 ・横浜市立市民病院
 ・国立成育医療研究センター
 ・東京都立小児総合医療センター
 ・埼玉県立小児医療センター

ハワイ看護研修

 学生・看護師が国際的な視野で養うことを目的に、米国ハワイにおいてハワイ大学での講義や、クリニック・施設でのフィールドワーク、現地で活躍されている看護師の講義などの看護研修プログラムを行っています。 
 2021年・2022年はCOVID-19によりオンラインでの研修になりましたが、講師の先生方がクリニック・施設を紹介してくださるなど臨場感のある研修になりました。 

ハワイ大学との国際交流

 2018年度には、横浜市立大学とハワイ大学との国際交流プログラムとして、ハワイ大学大学院生をお招きし、4日間の交流プログラムを行いました。学生、看護師、教職員など総勢145名の参加があり、日米の違いをふまえた上で、より良い看護についてディスカッションすることができました。
 また、2021年度には、ハワイ大学シミュレーションセンター長のLorrie Wong博士をオンライン形式でお招きし、卒業・入学記念講演を行いました。

横浜こどもホスピスのサポート

 小児看護学領域では、横浜こどもホスピス「うみとそらのおうち」をサポートしています。ニーズ調査の実施や援助について検討しており、日本小児看護学会学術集会のテーマセッションでも発表しました。2021年秋の開設にむけては、子ども・家族、スタッフが利用しやすくなるよう、施設設計のアドバイスや浴室モックアップ等を行ってきました。
 「全国こどもホスピスサミット」や「世界こどもホスピスフォーラム」では、学生たちとボランティアとして参加しており、学生たちにとっては多くのことを学ぶ機会にもなっています。 
 2021年 こどもホスピスへの設計アドバイス
 2020年 世界こどもホスピスフォーラム

早稲田大学との共同研究

小児看護学領域で取り組んでいる「医療ニーズの高い重症心身障害児者の意思を可視化するコミュニケーション支援AIの基本技術開発」については、早稲田大学・基幹理工学部情報通信学科の小川哲司教授の研究室と共同で研究に取り組んでいます。

教員紹介(2023年4月現在)

佐藤 朝美
教授
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子どもとその家族の健康課題およびケアに関する研究
病気や障がいをもつ子どもの発達支援・在宅支援に関する研究
重症心身障害児のコミュニケーション支援開発に関する研究
橋本 美穂 
講師
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食物アレルギーのある子どもの支援に関する研究
小児病棟における感染予防に関する研究
小児看護学教育に関する研究
下道 知世乃
助教
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ターミナルにある子どもと家族のケアに関する研究
短期入院中の子どもへの看護援助に関する研究
小児看護学教育に関する研究


連絡先

小児看護学領域
佐藤朝美  sato0515☆yokohama-cu.ac.jp
橋本美穂  hashimoto.mih.nv☆yokohama-cu.ac.jp
下道知世乃 simomiti☆yokohama-cu.ac.jp
      (☆を@に変更してください。)
電話番号:045-787-2511(代表)

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