医学部看護学科・医学研究科看護学専攻医学部看護学科
医学研究科看護学専攻
search

ハワイ・フィリピンの交流研修

2019.02.18
  • お知らせ
  • 大学

ハワイ・フィリピンの交流研修

海外フィールドワークinフィリピン

2年次「国際看護学1」の授業においては、国際看護の視点を養うことを目的に、海外フィールドワークを実施しています。開発途上国における母子保健の現状や、行政、WHO等の実際の活動に触れます。フィリピンのマニラ市やイロイロ市では、現地の学生や地域住民との交流を通じて異文化への理解を深めるとともに、現地コミュニティのクリニックや保育園を訪問し、歌や劇を交え子供たちに衛生教育や健康教育を行います。現地の看護学生とも交流し、異なる文化、医療体制などをテーマにプレゼンテーションや意見交換をします。さらに、WHO西太平洋地域事務所を訪問し、西太平洋地域における母子保健の現状や、開発協力の実際について話を聞き国際的な視点を養います。

ハワイ看護研修プログラム

 3年次には10日間、米国ハワイにおいて英語と海外の看護学部の授業や医療現場を学ぶプログラムが用意されています。ハワイ・オアフ島のHawaii Tokai International College(HTIC)に滞在し、そこで看護英語と英語によるプレゼンテーションスキルを学びます。同時にハワイ大学マノア校看護学部の演習授業を見学、外国の看護教育の現場に触れるとともに現地学生との交流を通じて国際的コミュニケーションスキルも培います。さらに、病院見学を通した米国医療・看護の実際を見学し、上級看護師による講義から高度な看護判断や異文化をふまえた看護実践を学び、グローバルな看護知見を深めていきます。最終日には現地での学びを英語プレゼンテーションとしてまとめ発表し、現地英語講師から研修修了証書を授与されます。

海外フィールドワークinフィリピン

本学看護学科ではいくつかの学生対象の海外フィールドワークを実施しており「国際看護1」「看護の統合と実践3」という科目ではフィリピン共和国でフィールドワークを行っています。参加学年は2年生と4年生であり、フィールドワークの主な目的は2年生が現地の保健医療の現状と課題を知ること、4年生が現地住民及び医療者等を対象に研究を行うことです。
期間:2018年9月5日から9月12日の7泊8日
場所:フィリピン共和国イロイロ市およびマニラ市
費用:約19万円(うち個人負担は約12万円)
人数:2年生16名、4年生2名

イロイロ市役所 写真(1)

イロイロ市の母子保健の概要と地方の地域医療活動の現状や特徴について学びました。
・市役所内の見学をさせてもらい、イロイロ市の現状と健康課題に対する政策、災害時の対策について学びました。
・地域のヘルスセンターでは妊婦さんに対してセルフケアの意識についてインタビューを行いました。

Barangay Dungon A コミュニティ自治区併設保育園 写真(2)

2箇所の保育園で手洗いに関する衛生教育を行い、セルフケア意識を高めるための働きかけをしました。
・紙芝居とダンスと歌で、子どもたちに手洗いの衛生教育を行いました。
・子どもたちのお母さん方には育児に関する予防意識の調査を行いました。

University of the Philippines Manila 写真(3)

University of the Philippines Manilaの学生と共に両国の健康課題の現状と課題解決に向けたディスカッションを行いました。
・グループに分かれて次のテーマについてディスカッションを行いました:「国際貢献をするためのキャリア形成について」「日本とフィリピンの子育ての違いについて」「新生児疾患予防のための母親の意識について」「公衆衛生改善のための医療者の取り組みについて」

University of the Philippines Manilaの学生と共に各グループでのディスカッション内容を発表しました 写真(4)

・University of the Philippines Manilaの先生から途上国における栄養や精神疾患に関する講義を受けました。
・University of the Philippines Manilaの学生と横浜市立大学の別のプログラム(都市課題共通教育プログラム)と合同でグループワークを行い、自分たちの考える夢の都市についてのグループワークと発表を行いました。
・2日間のプログラムを終えた後は修了証をいただきました。

WHOの西太平洋地域事務局(WPRO)を訪問し世界保健機関の役割について学びました 写真(5)

・会議場や図書館、アートギャラリーなどの施設を見学させてもらいました。
・WPROが行っているたばこや感染症への対策についての講義を受けました。

ハワイ看護研修プログラム

期間:2018年9月4日-9月14日(現地10日)
場所:米国ハワイ州 オアフ島 カポレイ地区
滞在:ハワイ東海インターナショナルカレッジ HTIC 
ハワイ大学ウエストオア HUWO 共有キャンパス
研修者:看護学科 学部3年生 6名 
横浜市大市民総合医療センター 看護師 2名
看護学科教員引率

研修場所

1.ハワイ東海インターナショナルカレッジ(HTIC)
2.ハワイ大学マノア校看護学部(HUMA)
3.ハワイ大学 Translation Health Science Simulation Center
4.Queen's Medical Center West Oahu
5.聖ルカクリニック
ハワイ看護研修プログラムでは、現地での学びをより確かなものにするため、医療看護英語だけでなく、コミュニケーション・ディスカッションなどのスキルアップを目指し、出発前にPEセンターの看護師資格を持つネイティブ英語講師による「ハワイ研修英語準備クラス」を毎週実施しています。

English Class(約20時間) Hawaii Tokai International College(HTIC)

ネイティブの英語教師のクラスで少人数で学びます。
Speech Class
福浦PE「ハワイ研修英語準備クラス」で作成したプレゼン資料をもとに、スピーチ・プレゼンスキル学び、ファイナルプレゼンテーションとして修了式に発表しました。
Nursing English
医療英語・単語を英語で説明することにより、語彙力・会話力の向上ができました。
American Culture
米国文化の紹介があり、文化の違いを英語で学び、異文化理解を深めました。

ハワイ大学看護学部 授業見学参加 Translational Health Science Simulation Center(THSSC)

ハワイ大学マノア校看護学部のシミュレーションを用いた看護学演習の授業に参加、見学をしました。
・NICU、小児、ICU、外来、在宅の状況別トレーニングの場を見学。アメリカの看護教育が高度な知識と実践力を重視した教育であることが理解できました。
・米国の看護教育を学び、また、同じ看護学生であるハワイ大生の姿勢から、今後自分が看護をどの様に学び追究すべきかを考えたとの感想が多くありました。
・学生からは目前にある実習に積極的に取り組みたい!将来のキャリアが見えてきた!との声もありました。

病院見学 Queen’s Medical Center West OAHU

地域に密着した病院のER(救急外来)の見学を行い、救急部門ではトリアージの場を見学をし、日本とは異なる情報管理や看護を学びました。
・1859年にカメハメハ大王エマ女王により設立された、ハワイ州立の中核病院を見学しました。
・看護部長による病院概要・米国の医療状況の講義の後、病棟・救急部門・外来・教会を見学しました。

Special Lecture -Nursing in America-

米国で働く上級看護師NP(Nurse practitioner)とRN(Registered Nurse)
から米国の医療看護の事情を学びました。
・米国の問題である医療格差と看護、異文化看護など日本では学べない看護を学ぶことができました。
・米国の看護師はプライマリケアの需要に応えるべく、高度なアセスメント力をベースに自立した実践を行っていることが学べました。

Closing ceremony HTICより研修修了証書授与

10日間の研修の終了日には、副学長をはじめとする先生方から修了証書をいただきました。
  • このエントリーをはてなブックマークに追加