医学部看護学科・医学研究科看護学専攻医学部看護学科
医学研究科看護学専攻
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老年看護学

老年看護学

老年看護学とは

「老年看護学」では高齢者がいきいきと日常生活を送ることができる看護を目指しています。そのためには、まず看護の対象である高齢者の特徴を知ることが大切です。老年者に特有な病気や障害を学んだ後、それらを持ちながら生きる高齢者とその家族の健康生活を支える看護を実践していくための知識や技術についての学習をしていきます。講義だけではなく写真のような演習や病院・高齢者施設などでの実習を通した体験からも学びます。
老年期は過去の生活や考え方、社会との関わり方、全てが反映される人生の集大成の時期といえます。このような時期を生きぬく高齢者を支える専門家とともに老年看護学を学び、よりよい未来を創造していきます。

ケアマネジメント看護学とは

少子高齢化、医療技術の進歩、医療・看護提供の場の多様化、国民の意識の変化等により、日本の医療・看護を取り巻く環境は大きく変わってきています。病気を治すことに主眼を置いた「治す医療」から、患者やその家族の生活を主眼に置きながら「地域全体で治し支える医療」が求められており、看護師に期待される役割が拡大してきています。
ケアマネジメント看護学は、こうしたニーズに応えるために新たにつくられた分野で、自宅やこれに準じた環境で療養生活をしている(また、これから生活をしようとする)新生児から高齢者までを対象に、生活の質の向上を目指し、保健・医療・福祉のあらゆる面から提供する看護である在宅看護をはじめ、地域全体で療養者や家族の生活を支える看護について教授します。看護の場は幅広く、訪問看護ステーションだけでなく、医療機関、介護保険施設、居宅介護支援事業所なども含まれます。

国際的な取組

近年我が国を含めアジア諸国では少子高齢化が進み、それに伴う地域社会での相互扶助精神の衰退が進行しているとされています。また地球温暖化、グローバル化に伴い新しい感染症流行の可能性が指摘されています。これらの問題はWHO 憲章で唱えられている「健康」- 肉体的にも、精神的にも、そして社会的にも、すべてが満たされた状態にあること(日本WHO 協会訳)を著しく脅かす状態が起こって来ていることを意味し、 早急な対応が求められます。
老年看護領域では、国際都市横浜にある大学として、国際協力、国際貢献についても関心を持ち、高い貢献をできる体制づくりや教育の推進に努力しています。具体的には、日系ブラジル人の健康に関する研究、フィリピンにおける看護や災害等に関する研究、海外フィールドワーク事業等を通じた交流、また本学のグローバル都市協力研究センター(GCI)公衆衛生ユニットと連携し、アジア諸国との連携を深め、国境を越えた世界レベルでの研究・教育や社会連携に取り組み、横浜市、シティネット横浜プロジェクトオフィス国際協力機構(JICA)等との協働プロジェクトを実施しています。

地域包括ケアシステムに貢献できる看護職に関する動画

タイトル 動画視聴は
以下のURLをクリック
第1回 地域包括ケアシステムにおける看護の専門性 https://youtu.be/b7t2Ad_djaQ
第2回 地域にいる高齢者の日常生活支援 https://youtu.be/jkDx7r7NR0w
第3回 認知症の知識と看護 https://youtu.be/PaROW90X3XE
第4回 地域にいる高齢者に多い疾患の知識と看護 https://youtu.be/Ls0HJdnV2bI
第5回 地域にいる高齢者との関係性、家族への看護 https://youtu.be/DMbPfwXmlEI
第6回 地域にいる高齢者の看取り https://youtu.be/mlsdnsWK0H0
第7回 地域包括ケアシステムにおける多職種との連携 https://youtu.be/2fZ2wx7jMHk
第8回 地域包括ケアシステムにおけるリーダーシップの必要性 https://youtu.be/DuegFt522fg
第9回 地域包括ケアシステムにおける防災対策 https://youtu.be/yrKmZXxnFYU
第10回 地域の社会資源の知識をもとにしたケアマネジメントと移行支援 https://youtu.be/0bxThkU5PLA

 *動画に関するお問い合わせ、研修のご相談はよこはま地域包括ケアかんごネットまで

  よこはま地域包括ケアかんごネットとは・・・
    横浜市立大学老年看護学領域の教員・大学院修了生・老人看護専門看護師で構成される
    ネットワークです。地域包括ケアシステムを推進することに向けて活動しています。
     【代表】叶谷由佳
     【お問い合わせ窓口】綱嶋里枝子 ✉tsunashima.rie.hb@yokohama-cu.ac.jp
【受賞】2024年4月 令和5年度理事長・学長表彰 教育部門奨励賞を受賞しました
【博士前期課程、博士後期課程】2024年度の新入生を迎えて顔合わせをしました
【領域スタッフ集合!】2024年4月 桜の木の下で・・・
【学会発表】2024年3月6日 The 27th East Asian Forum of Nursing Scholarsに参加しました
【ポスター発表】「Development of resident support indicators for staffs of serviced housing to enable older adults to continue residence until the end-of-life」 Akiko KANEDA, Yuka KANOYA

 【視察】 2024年3月7日 Canossa Hospital (Caritas)を視察しました
エレベーターホールに聖書の言葉が記載されています。
病棟は静かですっきりと整理整頓されています。
医師は外部のクリニックやオフィスから病院にかかわっており、看護師が外部の医師と連携をとり病棟管理をしています。
病室のリネンは白一色ではなく、美しい刺繍が施されており温かみのある雰囲気でした。
【学会発表】2023年12月 第43回看護科学学会学術集会において優秀演題ポスター発表賞を受賞しました
【国際交流】2023年12月 山東大学の先生方と意見交換を行いました
【卒業研究】2023年12月 令和5年度卒業研究発表会にて、ゼミ生15名が1年間の研究成果を発表しました
【博士前期課程、博士後期課程】2023年度の新入生を迎えて顔合わせをしました
【博士前期課程】2023年3月 博士前期課程の学位式が開催されました
【博士後期課程】2023年3月 博士後期課程の学位式が開催され、老年看護学システム開発で博士後期課程修了生第1号が誕生しました
【授業】2020年1月 老年看護演習(3年次生)で株式会社シルバーウッドを講師にお迎えし、認知症のVR体験を実施しました
【授業】2020年1月 国際看護学Ⅰ(3年次生)でフィリピン大学マニラ校の学生さん10人との合同授業でグループディスカッションを行いました
【卒業研究】2019年11月 研究活動の一環として学生が主体となり、2年次生の授業内で認知症高齢者疑似体験演習を行いました
【老年看護学概論】2019年10月 老年看護学概論授業(2年次生)にて高齢者の生活機能や援助方法を学びました
【オープンキャンパス】2019年8月 来場者の方に高齢者体験を実施してもらいました
【卒業研究】2016年7月 ブラジル日系永住者巡回診療健診に同行しました

教員紹介(2024年4月現在)

教員 研究テーマ
叶谷 由佳 教授 退院支援に関する研究
地域連携に関する研究
高齢者の健康増進に関する研究
高齢者施設の管理に関する研究
胃瘻に関する研究
金田 明子 准教授 超高齢者のエンド・オブ・ライフ期のケアマネジメントに関する研究
在宅介護高齢者のケアマネジメント遂行に関する研究
地域包括ケアシステム拠点に資するサービス付き高齢者向け住宅の管理運営質指標の開発
南﨑 眞綾 助教 高齢者の術後せん妄に関する研究
入院高齢者の身体拘束に関する研究
綱嶋 里枝子 助教 訪問看護師のサービス創出スキルに関する研究
河野 敬 非常勤助手 COVID-19罹患患者の中長期的なQOLに影響を与えるリスク要因の探索的研究
高齢者施設に勤務する職員のワーク・エンゲイジメントに関する研究
三浦 武 非常勤助手 看護師の臨床判断・アセスメントに関する研究
転倒・転落に関する研究
デジタル技術を活用した運動プログラムに関する研究
レセプト・介護保険データを活用した研究
働く世代の社会課題に関する研究

大学院在籍者(2024年4月)

博士後期課程 6名
博士前期課程 6名

老人看護専門看護師 8名合格(2024年3月現在)



大学院修了者(2024年3月)

大学院博士前期課程(老年看護学) 2013年開講 22名修了 (2024年3月現在)
大学院博士後期課程(老年看護学システム開発) 2018年開講 2名修了 (2024年3月現在)

連絡先

 老年看護学領域
教授 叶谷由佳
 

Topics

看護学科