地域貢献ニュース8月号(精神看護学領域)

 担当:松下年子

2013年8月8日(木)、ウイリング横浜にて小学校や中学校の教員ないし養護教員を対象としたメンタルヘルスに関する研修会(NPO法人地域精神保健福祉機構「コンボ」主催)に出席しました。現代に限ったことではありませんが学校の先生方は、様々な精神的問題や身体症状を呈する生徒を前に、葛藤されることが少なくありません。子どもの世界ではそれほど、心の不調や「引きこもり」「対人関係障害」「自傷行為」「摂食障害」「発達障害」「学習障害」等の問題が蔓延しています。その背景には、いじめの問題もあるかもしれません。
いずれにせよ特徴的なのは、昔であればシンプルな病状や病気、問題だったことが、現代ではそれらが重複してより複雑・多様化した現象となって表出されていることです。対応側も、もはや単純なアプローチでは太刀打ちできません。また学校や教員が客観的にアプローチしようとしても、親御さんのお子さんに対する愛情や思いもあります。コンボでは、このような教育現場の実状を早々にくみ取り、研究プロジェクトを推進しています。この度、コンボの方々との連携で、思春期の子どもの心理と心の病について講演させていただきました。