大学院生 緒方里砂さんが、日本物理学会第80回年次大会で学生優秀発表賞を受賞!
2025.11.27
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C60分子膜の発光特性をナノスケールで解析
生命ナノシステム科学研究科 物質システム科学専攻 博士前期課程2年(横山研究室)の緒方 里砂さんが、2025年9月16日(火)~19日(金)に広島大学 東広島キャンパスで開催された日本物理学会第80回年次大会において、「光STMを用いたC60分子膜における発光特性の構造依存性の研究」について発表し、学生優秀発表賞を受賞しました。
受賞者
生命ナノシステム科学研究科
物質システム科学専攻
緒方 里砂さん
指導教員
生命ナノシステム科学研究科
横山 崇教授(物質システム科学)
受賞内容
日本物理学会第80回年次大会
学生優秀発表賞
発表題目
光STMを用いたC60分子膜における発光特性の構造依存性の研究
生命ナノシステム科学研究科
物質システム科学専攻
緒方 里砂さん
指導教員
生命ナノシステム科学研究科
横山 崇教授(物質システム科学)
受賞内容
日本物理学会第80回年次大会
学生優秀発表賞
発表題目
光STMを用いたC60分子膜における発光特性の構造依存性の研究
今回の発表内容について緒方さんに解説していただきました。
私は、C60(フラーレン)という分子を対象として、ナノスケールの発光特性を調査しています。C60は、有機トランジスタや有機薄膜太陽電池等の有機デバイスの材料として広く利用されているため、その光物性を高い空間分解能で詳細に解析することは重要です。そこで私は、ナノスケールでの物質表面の観測が可能な走査型トンネル顕微鏡(STM)と光学測定を組み合わせた、光STMという手法を用いることで、C60分子膜の発光特性を単分子レベルの分解能で調査することを目的としました。発表では、1~3分子層のC60分子膜の作製および、それぞれの層数において異なる発光スペクトルを取得することに成功したため、C60分子膜の局所構造と発光特性の関係について報告しました。
私は、C60(フラーレン)という分子を対象として、ナノスケールの発光特性を調査しています。C60は、有機トランジスタや有機薄膜太陽電池等の有機デバイスの材料として広く利用されているため、その光物性を高い空間分解能で詳細に解析することは重要です。そこで私は、ナノスケールでの物質表面の観測が可能な走査型トンネル顕微鏡(STM)と光学測定を組み合わせた、光STMという手法を用いることで、C60分子膜の発光特性を単分子レベルの分解能で調査することを目的としました。発表では、1~3分子層のC60分子膜の作製および、それぞれの層数において異なる発光スペクトルを取得することに成功したため、C60分子膜の局所構造と発光特性の関係について報告しました。
緒方 里砂さんのコメント
目標としていた学生優秀発表賞を受賞することができ、とても嬉しく思います。ポスターセッションで、多くの先生方や学生の皆様から貴重なご意見をいただき、自分の研究への理解を深めるとともに、未熟な部分も知ることができました。まだ明らかにしたい課題が多く残されておりますので、今後も実験で成果を出せるよう一層精進していきます。
横山 崇教授のコメント
緒方さん、学生優秀発表賞の受賞おめでとうございます。1980年代に発見されたフラーレンですが、1個1個の分子の発光特性を、緒方さんが詳細かつ丁寧に調べることにより、新たな物性を明らかにすることができたと言えます。また、この研究は理化学研究所との共同研究であり、緒方さん自身の努力はもちろん、多くの方の協力があっての結果だと思います。今後も引き続き丁寧な実験を進め、さらに研究を発展させてくれることを期待しています。
目標としていた学生優秀発表賞を受賞することができ、とても嬉しく思います。ポスターセッションで、多くの先生方や学生の皆様から貴重なご意見をいただき、自分の研究への理解を深めるとともに、未熟な部分も知ることができました。まだ明らかにしたい課題が多く残されておりますので、今後も実験で成果を出せるよう一層精進していきます。
横山 崇教授のコメント
緒方さん、学生優秀発表賞の受賞おめでとうございます。1980年代に発見されたフラーレンですが、1個1個の分子の発光特性を、緒方さんが詳細かつ丁寧に調べることにより、新たな物性を明らかにすることができたと言えます。また、この研究は理化学研究所との共同研究であり、緒方さん自身の努力はもちろん、多くの方の協力があっての結果だと思います。今後も引き続き丁寧な実験を進め、さらに研究を発展させてくれることを期待しています。


