先端医科学研究センター先端医科学研究センター
search

キヤノンメディカルシステムズ(株)が本学との共同研究をもとに開発した新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)の抗原検査キットを販売開始

2020.12.14
  • TOPICS
  • 研究
  • 医療

キヤノンメディカルシステムズ(株)が本学との共同研究をもとに開発した新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)の抗原検査キットを販売開始

横浜市立大学 医学部 微生物学教室の梁明秀教授らの研究グループは、本年4月に新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)抗原を特異的に検出できるモノクローナル抗体の開発に成功*1しました。この技術をもとに、キヤノンメディカルシステムズ株式会社(栃木県大田原市)との共同研究を進めておりましたが、12月8日に体外診断用医薬品として厚生労働省の承認を受け、新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)の抗原を迅速かつ簡便に検出する抗原定性検査キット「Rapiim SARS-CoV-2-N」として同社から販売開始しました。

本学が開発したSARS-CoV-2に特異性の高い抗体と、同社が培った技術プラットフォームを組み合わせることにより、SARS-CoV-2を的確に検出可能な検査キットが完成しました。6.64 pg/mL程度の微量なウイルス抗原をわずか15分で検出できます。また、多量のウイルスの場合は4分で検出が可能です。本検査キットは、近縁ウイルスである、SARSコロナウイルスや風邪の原因となるヒトコロナウイルスとは交差反応を示さず、SARS-CoV-2を的確に検出可能です。これにより、偽陽性の発生リスクが低減します。

本検査キットが医療現場等で広く活用されることにより、新型コロナウイルスであることを迅速に特定し、即時対応ができるようになれば、適切な医療や感染の拡大阻止につながることが期待されます。

新型コロナウイルス抗原定性検査キット「Rapiim SARS-CoV-2-N」の販売開始についての詳細は、キヤノンメディカルシステムズ(株)のホームページをご覧ください。

https://jp.medical.canon/News/PressRelease/Detail/96019-834


*1 新型コロナウイルス抗原を特異的に検出できる モノクローナル抗体の作製に成功〜国産初の抗原簡易検査キット開発を目指す〜
https://www.yokohama-cu.ac.jp/amedrc/news/202004ryo_covid_1.html

※本研究は令和2年度厚生労働科学研究費 新興・再興感染症及び予防接種政策推進研究事業
「新興・再興感染症のリスク評価と危機管理機能の実装に関する研究」および「横浜ライフイノベーションプラットフォーム(LIP.横浜)」の支援を受けて行われました。


お問合わせ先

研究推進部  研究・産学連携推進課
E-mail:kenkyupr@yokohama-cu.ac.jp








  • このエントリーをはてなブックマークに追加