先端医科学研究センター先端医科学研究センター
search

循環器・腎臓内科学 涌井助教が『Banyu Foundation Research Grant 2014』および『先進医薬研究財団』助成の交付者に決定

2014.12.26
  • TOPICS
  • 研究

循環器・腎臓内科学 涌井助教が『Banyu Foundation Research Grant 2014』および『先進医薬研究財団』助成の交付者に決定

循環器・腎臓内科学涌井広道助教が、「生活習慣病増悪因子受容体へ結合する機能制御タンパク質を足掛かりとした認知症の病態解明」の研究テーマにより、『公益財団法人 万有生命科学振興国際交流財団 Banyu Foundation Research Grant 2014』および『公益財団法人 先進医薬研究財団平成26年度(第13回)循環医学分野若手研究者助成』の交付者に決定しました。

Banyu Foundation Research Grantは、40歳以下の研究者を対象とし、生活習慣病領域の疾病の原因解明と新たな治療法の開発に関する先端的な研究に対して交付されるもので、2014年11月3日(月・祝)に授与式が行われました。授与式の様子はこちら
また、先進医薬研究振興財団循環医学分野若手研究者助成は、39歳以下の研究者を対象とし、国民の医療と保健に貢献することを目的とした、循環障害に起因する諸疾患に関する先進的な研究に対して交付されるものです。

循環器・腎臓内科学 田村功一准教授、涌井広道助教らの研究グループは、高血圧・心血管病・生活習慣病の発症や進行にかかわるレニン-アンジオテンシン系受容体結合タンパク質ATRAPの病態生理学的意義について研究を推し進めています。
本邦では現在450万人以上の認知症患者が存在し、高齢化の進展とともに10年後には倍増することが予測され、高齢者のQOLのみならず、介護という観点からも社会的に重要な課題とされています。
認知症の主な原因として、アルツハイマー病や脳血管性認知症があげられますが、近年、糖尿病や高血圧などの生活習慣病を有する人は認知機能の低下を招きやすいことが明らかにされています。したがって、心血管系疾患の発症にかかわるレニン-アンジオテンシン系は認知機能障害に関わると考えられますが、その機序はよくわかっていません。本研究により、ATRAPを含めたレニン-アンジオテンシン系と認知症との関連性が明らかにされることが期待されます。
  • このエントリーをはてなブックマークに追加