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ケニアでインターンシップ!グローバルに活躍している国際教養学部 土井彩優奈さんにインタビューしました

キベラスラムで開催されたサッカーリーグ(A-GOAL)表彰式の様子土井彩優奈さん(中央)

国際教養学部3年(当時)の土井彩優奈さんは、2023年11月から2024年2月まで、アフリカ・ケニアでの海外インターンシップに参加しました。ケニアでのインターンシップの計画は全て土井さん自身が設計し、文部科学省の「トビタテ!留学JAPAN*1」にも応募。書類審査・面接審査を経て見事合格!今回は、アクティブに活動をしている土井さんに、ケニアのインターンシップや現地の生活についてインタビューしました。

今回、ケニアに海外インターンシップに参加することになった経緯を教えてください。
RAHA KENYA ゲストハウス(お部屋の写真)

「大学を休学し、アフリカへ行きたい」と家族や友達に言った時に、「アフリカは危険、わざわざ行く必要ある?」と猛反対されました。確かに、新聞やテレビなどメディアで報道されるアフリカは貧困・飢餓など、一般的な留学に比べて情報も少ないため不安なことが多くあります。そのような状況の中、アフリカに行くことは難しいかもしれないと思っていた時にSNSでRAHA KENYA*2のゲストハウスの写真が目に留まりました。RAHA KENYAは、アフリカ布を使ったカラフルなベッドがあるゲストハウスの運営とアパレル事業や現地インターンプログラム事業を行っている企業です。こんなにも素敵な場所があり、多くの日本人がRAHA KENYAのプログラムを通じてケニアを訪れていることを知って「なんだか楽しそう。ケニアに行ってみたい!」と思い、ワクワクしました。「もう行くしかない、自分もそのプログラムに参加して、アフリカ渡航への一歩を踏み出すきっかけにしたい」と考え、自分のやりたいことを家族にプレゼンテーションして、やっと許可をもらうことができました。
より多くの方がRAHA KENYAやアフリカの魅力を知り、アフリカへの一歩を踏み出すきっかけを作りたいという思いから、まずはRAHA KENYAの海外インターンシッププログラムに応募。そして、4回の面接を経てケニアのインターンシップが決まり、企業の方からなるべく早く現地に来てほしいと連絡をいただき、11月にケニアへ行くというスケジュール。急いで航空券を取り、バタバタと準備を進めていきましたが、アフリカ渡航に向けて1年前から少しずつ情報収集を行なっていたため、比較的心の余裕はありました。出発前には家族や友達と過ごす時間を大切にして、日本でしかできないことや食べられないものなどを最大限満喫し、初めてのアフリカ、ケニアへと旅立ちました。

ケニアへ出発の様子
ケニアのインターンシップでの活動について教えてください。

私はケニアの首都ナイロビにある「RAHA KENYA」で、インターンとしてアパレル事業とゲストハウスの運営に関わりました。アパレルの仕事は、カラフルなアフリカの布を使った洋服や小物等の製作・販売、製作スケジュールを組み立て、専属テイラーの進捗状況の確認と出来上がった商品の検品などをします。12月はケニア最大規模のクリスマスマーケットで、1人で3日間店舗を運営しました。世界中から来られたお客様にRAHA KENYAの商品の魅力を伝え、購入へつなげたり、他にもゲストハウスに来られたゲストへの対応やSNSで投稿発信をするなど幅広い業務を経験しました。休みの日には、日本人コミュニティのイベントに参加をしたり、キベラスラム*3にある「スポーツ×国際協力」を行っている団体が主催するサッカーリーグ運営の手伝いをしたりと毎日充実した日々を過ごしました。

ケニア最大規模のクリスマスマーケットでのケニア店舗経営
この記事を読んでくれている受験生に向けて、メッセージやアドバイスがあればお願いします!
ケニアのインターン先の河野家のみなさんと (左から2番目が土井さん)

YCUではゼミや部活、留学、課外活動など様々なフィールドで色々なことに挑戦している人がたくさんいます。私もそのような環境の中で友人や先輩、先生方と出会い、「頑張ろう!」と良い刺激をもらうことで、多くのことに挑戦し一歩を踏み出すことができました。時にはうまくいかなかったり、毎日の忙しさから逃げ出したくなったりする時もありました。それを乗り越えたからこそ見える景色があるのも事実です。一つ一つを乗り越えていくことで、「あの時頑張れたから、次もできるはず」という自信に繋がっていくと思います。

今後どのようなことに取り組んでいきたいか教えてください。
ナイロビ国立公園サファリ

2024年の2月まで私はケニアでインターンシップを行いましたが、3月からはウガンダ、ルワンダ、マラウイ、タンザニア、南アフリカなどアフリカを周り、ソーシャルビジネスを通じて社会課題を解決する団体で、自立支援活動を行い難民の心理社会的支援に携わる予定です。難民に対して寛容的な姿勢が高く評価されます。ウガンダでは、難民政策を学ぶと同時に、実際にそこで暮らす難民の方々と関わりながら、心のケア方法を学び、日本での難民支援活動に活かしていきたいです。また、ルワンダではケニアのアパレル製作で学んだことを活かして、アフリカ布を使った商品製作と販売プロジェクトを立ち上げ、現地の女性たちの雇用創出に取り組んでいきたいです。帰国後は学生団体「TEHs*4」のメンバーとともに、難民の方々と日本人の交流ワークショップを開催し、日本とアフリカを繋げた中継イベントを行うことで、より身近に難民の存在やアフリカを感じられるような機会をつくっていきたいと考えています。

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第20回CVG東京でMIT賞を受賞!
https://www.yokohama-cu.ac.jp/news/2023/20240306doi.html

土井さんは、学生起業家の登竜門として知られている、学生ビジネスコンテスト第20回CVG東京*5(キャンパスベンチャーグランプリ)でMIT賞を受賞しました。
またYCUの応援団チアリーダー部「SEAGULLS(シーガルズ)」や、SDGsに取り組む学生団体「TEHs」でもアクティブに活動しています。

用語説明

*1 トビタテ!留学JAPAN : https://tobitate-mext.jasso.go.jp/
留学テーマや行き先は自由で、自ら社会に変革を起こしていくグローバルリーダーの育成を目的とした、民間寄付による返済不要の奨学金制度
*2 RAHA KENYA:ラハケニアはアフリカ布を使った商品を展開するアパレル事業と現地プログラム事業、ゲストハウス事業を展開している企業
*3 キベラスラム:ケニアの首都ナイロビ市内中心部から約6キロにある街
*4 TEHs:フードロスやフェアトレードなど身近にある問題解決に向けてさまざまな取り組みの実践や発信活動を行っている学生団体。
国際教養学部での授業を通し、学生たちが「YCU生によるYCU生のためのSDGs」という理念のもと、立ち上げた。
*5 CVG東京(キャンパスベンチャーグランプリ):
大学・大学院、高等専門学校、短期大学、専門学校に在籍する学生を対象にしたビジネスコンテスト。
優れたプランを表彰し、起業家を目指す学生の支援、新産業の創出と人材育成を目的としている。

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