YCU 受験生ポータルサイト 横浜市立大学

YCU 受験生ポータルサイト

横浜市とともに、2030年のSDGs目標達成に向けた活動を推進するYCU。
国際教養学部での授業を通し、SDGsに興味を抱いた学生たちが、「YCU生によるYCU生のためのSDGs」という理念のもと、「TEHs(テフズ)」という団体を立ち上げました。
フードロスやフェアトレードなど身近にある問題解決に向けてさまざまな取り組みの実践・発信活動を行っています。
TEHsの広報活動を担当する2人に、団体発足に至るまでの経緯や活動内容について聞きました!

※横浜市立大学およびTEHsは、持続可能な開発目標(SDGs)を支援しています


南 亜伽音 さん (みなみ あかね)
国際教養学部 国際教養学科 2年
神奈川県立金井高等学校 卒

稲葉 かれん さん (いなば かれん)
国際教養学部 国際教養学科 2年
静岡県立富士宮西高等学校 卒


TEHsの活動内容について教えて!

:「TEHs(テフズ)」は、「S・D・G」それぞれの文字をアルファベット順でひとつ先へ進めたものです。「SDGs」を前進させようという意味で名づけました。
「YCU生を中心に、より多くの人にSDGsを知ってもらうこと」を目標に2019年8月から活動を始め、2020年2月、大学の公認団体となりました。
メンバーは、「TEHs」1期生である2年次が9人、1~4年次を含めた2期生が25人。週に1度のミーティングを基本に、フードロスやフェアトレード、マイクロプラスチックの削減などについてディスカッションしたり、SDGsに関するイベントの企画や運営を行ったりしています。

稲葉:今年度はコロナの影響で、オンラインを中心に活動しています。先日は、食を通じて世界の食料問題や健康問題の解決に取り組む「TABLE FOR TWO」が主催する「おにぎりアクション」(おにぎりの写真を投稿することでアジア、アフリカの子どもたちに給食を届けることができる取り組み)に、団体として初めて参加しました。お昼休みにメンバーが集まり、それぞれがおにぎりを持ち寄って写真を撮り、投稿しました。


TEHs立ち上げのきっかけは? どのような流れで立ち上げたの?

:1年次の前期、上村雄彦先生(国際教養学部・教授)の「国際関係論」の授業で、森林破壊や飢餓問題が世界的に進んでいること、6秒間に1人の子どもが飢餓や栄養失調で亡くなっていることなどを知り、衝撃を受けました。国際問題には中学生の頃から興味があったのですが、これほどまでに問題が深刻になっているとは知らず、いてもたってもいられなくなりました。
授業の中でSDGsについて話し合う機会があり、そこで、自分と同じように「SDGs達成に向けて何か行動を起こしたい」と考えている現在の仲間に出会ったのがきっかけです。

稲葉:その時期、講義の一環で「国際連帯税」をテーマとしたシンポジウムに参加する機会があり、そこに登壇するパネリストに、南さんや他の仲間と一緒に立候補しました(その時の様子はこちら)
立候補者同士で知識を深めるため、「どこに税をかけるべきか」「どのように徴収するか」などについて毎週ディスカッションを重ねて臨んだのですが、このときの有志9人でSDGsを核とした団体を立ち上げようと決めました。


これまでの活動で印象に残っていることは?

:メンバー間でSDGsの理解を深めるため、大量生産・大量消費が問題視されるファッション業界の裏側を浮き彫りにしたドキュメンタリー映画「ザ・トゥルー・コスト ファストファッション 真の代償」の上映会を行い、ディスカッションしたことです。衣料品を安値で提供できるシステムのからくりに迫る内容で、「資本主義が悪いのか」「安い価格にある背景を知り、何が正しいのかわからなくなった」などさまざまな意見が出ました。国際問題により関心が高まり、SDGsへの理解が深まったと思います。

稲葉:4~5月の新入生勧誘で、25人もの2期生が加入してくれたことですね。今年はコロナの影響でZOOMによる“オンライン新歓”となったのですが、メンバーの自己紹介や活動内容のアピールなど、グループに分かれて新入生と交流会を行いました。たくさんの新入生がTEHsに興味を抱いてくれ、予想以上にメンバーが増えて嬉しいですね。しばらくはオンライン中心の活動が続きそうですが、コロナ収束後は対面で勉強会やディスカッションをしたいと思っています。


大学はTEHsの活動にどのように関わってくれているの?

:私たちの出会いの場である「国際関係論」という素晴らしい授業を開講していただいたこと、団体の承認をいただけたことに感謝しています。
また、YCUには「YCUスチューデントオフィス」など予約制で自由に使える部屋が多く、団体設立に向けての話し合いなどを行うことができました。このような環境面に加え、新歓活動を大学公式twitterで取り上げていただくなど親身なサポートをしてくださり、とても心強く思っています。

稲葉:顧問の上村先生にも非常にお世話になっていて、活動について定期的に先生に報告しているのですが、その度に団体運営についてのアドバイスをいただいています。SDGsの情報を教えていただいたり、学内教職員向けの講演用にSDGsの資料作成のお手伝いをさせていただくなど、貴重な経験を得られました。「新しく何かをやりたい!」と思った時に、それをサポートしてくれる環境や風土が、YCUには備わっていると思います。


今後の展望と、高校生たちへのメッセージをお願いします!

:今後は、「サスティナブルシーフード※」をYCUの学食に取り入れたいと思っています。企画書を書いたり調査をしたり、準備を進めながら実現に向けて前進していきたいですね。また、今後は学外の団体との交流にも積極的に参加していきたいと思っています。
大学は、やりたいとや思ったことを実現できる場所。将来の自分をイメージしながら、日々を大切に過ごしてください! そして、SDGsにも興味を持っていただけたらと思います!

※サスティナブルシーフード:将来も魚を食べ続けていくことができるように、水産資源や環境に配慮し適切に管理されたMSC認証を取得した漁業で獲られた水産物、あるいは環境と社会への影響を最小限に抑えたASC認証を取得した養殖場で育てられた水産物

稲葉:遠い国の飢餓や汚染は自分と全く関係ないことと思いがちですが、「ゴミを分別する」「ペットボトルでなく水筒を持参するようにする」「冷蔵庫にあまりものがないか整理してから買い物にいく」といったことを日常生活に取り入れることで、問題解決につながります。世界の現状と、自分たちができることを発信しながらSDGsを広めていきたいですね。
共に活動する仲間を随時募集しているので、ぜひ一度、私たちの活動を覗いてみてください!


SDGsに関心はあっても、実際にどう取り組めばいいのかがわからない。
「そんな人たちにこそ、自分たちの活動を知ってほしい」と、キラキラ瞳を輝かせながらSDGsへの思いを語ってくれた二人。
TEHsのますますの活躍を応援しています!


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(2021/1/29)

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