Volunteer Support Officeボランティア支援室
search

「横浜フランス映画祭2025」ボランティア活動レポート

鮮やかな青空の下、日仏の華やかなゲストと上映をサポート

■日時:3月20日(木・祝)~25日(火)
【映画祭本イベント】3月20日(木・祝)~23日(日)
【トークセッション】3月22日(土)①13:30~15:00 ②16:00~17:30、23日(日)③14:00~15:30
【B to Bマーケット】3月24日(月)25日(火)9:00~18:00

■場所:横浜みなとみらい21地区他
【映画祭本イベント】
来日ゲスト誘導/横浜ベイホテル東急
レッドカーペット/横浜市役所アトリウム
上映会場/横浜ブルク13
【トークセッション】象の鼻テラス
【B to Bマーケット】東急歌舞伎町タワー17階JAM17 SPAC EAST

■主催団体:ユニフランス、共催:横浜市、在日フランス大使館、アンスティチュフランセ日本

■ボランティア学生数:31名

■イベントの規模:上映動員/2,172名、レッドカーペットイベントギャラリー/約950名、トークセッション/109名(メディア含む)、ボランティア等スタッフ/46名(学生含む総数)

   32回目となった2025年のフランス映画祭は、山中横浜市長、駐日フランス大使、ユニフランス代表のほかフランスからゲスト15名、その他国内外のVIP の方々を迎え、4日間の本イベントは横浜みなとみらいで、2日間のB to Bマーケットは新宿の東急歌舞伎町タワーで開催されました。今年のアンバサダーは二階堂ふみさんが務め、レッドカーペットとオープニング上映に登壇、イベントに花を添えました。
   本学からは、国際教養学部(フランス文化論)の平松先生からの呼び掛けとボランティア支援室からの募集により31名の学生が参加し、21のシフトに分かれて、ゲストの誘導や観客の受付・案内、影ナレーション(影ナレ)などを担当しました。桜の開花には少し早い日程でしたがお天気に恵まれ、みなとみらい一帯華やかな雰囲気の中、充実した活動ができました。

ベイホテル東急にて、俳優や映画関係者など来日ゲストの誘導と案内

 3月20日(木・祝)は、前日に来日した俳優や映画関係者、VIPなどのゲストが、レッドカーペットに向けて横浜市役所アトリウムに向かうバスやミニバン、公式車輛に遅れずに乗車できるよう、誘導や案内を行いました。
 当初は宿泊フロアでも待機して誘導する予定でしたが、館内でくつろいでいる方や、外出している方もいるなど各自自由に行動していたこともあり、担当スタッフの指示によって、学生ボランティアは1階のエントランスに立ってご案内することに。フランス映画祭のインフォメーション・ボードを持ち、エントランス付近で迷っている方に声掛けをして、15時10分過ぎから順次出発予定のバスまたはミニバンに乗るようご案内しました。中には指定の時間直前になってもエントランスに現れない方もいて冷や冷やした場面もありましたが、バスとミニバンは無事、ほぼ定時にホテルを出発することができました。
 その後16時頃までには、二階堂ふみさんやVIPの方々を公式車輛にご案内しました。中にはスタッフと一緒に、二階堂さんをお部屋まで迎えに行った学生もいたようです。無事皆さんを横浜市役所アトリウムへ送り出し、ベイホテル東急の担当ボランティアはこの日の活動を終えました。

横浜市役所アトリウムで、映画祭を盛り上げるレッドカーペットを体験!

 ベイホテル東急での活動と並行して、横浜市役所アトリウムではオープニングイベント、レッドカーペットの準備が行われており、担当の学生は会場準備のため椅子運びやイベントフェンスの設置などを行いました。
 15時半開始のレッドカーペットでは、クリスタル・ケイさんのオープニングパフォーマンスの後、山中横浜市長をはじめ、駐日フランス大使、公式アンバサダーの二階堂ふみさんなどのゲストの方々が次々と公式車輛に乗ってアトリウムに来場し、一組ずつレッドカーペットを歩いてインタビューを受けました。最後にアンバサダーの二階堂ふみさんが到着すると、その後全員が壇上に上がって、開幕宣言とフォトセッションが行われました。
 レッドカーペットの間、学生ボランティアは指定の場所に立って、会場に詰めかけた多くの一般観客の方に声掛け・誘導・案内などを行いました。壇上や大型ビジョンに映るゲストのインタビュー姿を横目で見ながら、イベント最大の華やかな舞台を間近で体験することができました。

オープニング上映では入り口で多くの観客をご案内・誘導し、舞台挨拶を鑑賞

  レッドカーペットの終了後、ゲストは桜木町駅前にあるコレットマーレ6階のブルク13に移動。今映画祭のトップバッター「The Count of Monte-Cristo」の舞台挨拶、その後のオープニング上映へとプログラムは進みました。こちらでは、学生ボランティアは観客の案内・誘導やチラシの配布、また上映作品の影ナレーション(影ナレ)を担いました。影ナレ担当の学生は、自ら英語を交えて書いた原稿を何度も読み直して現場に臨むという、緊張感あふれる体験ができました。
 舞台挨拶が始まると、事務局の配慮で、学生ボランティアも会場の端で観覧させていただき、その後時間のある学生は「The Count of Monte-Cristo」の上映も鑑賞させていただくことができました。
 翌21日(金)から23日(日)まで、ブルク13では計9作品が上映され、それぞれの作品で、担当の学生がVIPの受付や観客の誘導・案内、チラシのセット組(アッセンブリ)、終了後は監督などのゲストによる舞台挨拶やQ&Aの時のマイクランナーなどを担当しました。さまざまな映画や関係者と触れ合うことができ、映画好きにはたまらない活動になったようです。

2025年は象の鼻テラスで「トークセッション」を実施

 昨年まで行われていたサイドイベントの「マスタークラス」は、今年は3月22日(土)に2回、23日(日)に1回の計3回、「トークセッション」と名前を変えて、象の鼻テラスで開催されました。
 23日のテーマは「女性と映画 ─ 日仏映画人の対話」。パリ在住のジャーナリスト・佐藤久理子さんの司会で、『ナミビアの砂漠』で2024年第77回カンヌ国際映画祭の国際批評家連盟賞を女性監督として史上最年少で受賞した山中瑶子監督、ヒゲを生やした実在のフランス人女性を描いた「ロザリー」のステファニー・ディ・ジュースト監督、オープニング上映された「The Count of Monte-Cristo」の主演女優・アナマリア・バルトロメイさんが登壇しました。予定ではこの日、女優のMEGUMIさんも登壇の予定でしたが体調不良により欠席となってしまい、ボランティアに参加した学生も残念な様子でした。
 学生ボランティアの4名は開始1時間前に集合し、会場の準備、来場者の受付と誘導、問い合わせの対応やQ&A時のマイクランナーなどを担当しました。当日は会場の半分はカフェとして通常営業していたため、カフェ利用者に向けて、トークセッションの実施についてのご理解をいただき、ご配慮いただけるようにお願いするなどの対応も行いました。

  通常上映が終了した後の2日間は、新宿・歌舞伎町タワーで開催された商談の場であるB to Bマーケットに、各日4名の学生が参加し、受付・問い合わせ対応などを行いました。

 また全会期を通じて、学生ボランティアは協賛企業であるagnes b.より配付されたオリジナルのTシャツを着用し、本学のロゴが入ったIDカードと「Yokohama City Univercity」と名前の入ったストラップを身に着けて活動しました。ボランティア同士も活動を通じて連帯感が深まり、友人関係も広がったのではないでしょうか。

貴重な経験の振り返り

 参加した学生からは、以下のような感想コメントが寄せられています。

「横浜フランス映画祭のボランティアに参加して、国際交流の場を経験することができた。映画祭が異文化交流の入口になっており、映画の魅力を広めるだけでなく、多くの役割を果たしていることを実感した。英語、フランス語など言語力を高めたいと改めて思う機会となった。ボランティアを通して、新しい場を体験することは、多くの学びを得るすばらしい機会となるので、積極的にボランティアに参加してほしい」

「1年生の時から毎年参加しており、良い経験となっていると感じるので、今年も参加しようと決めました(3年生)。ただ映画が好きという理由から参加してみたボランティアですが、大きなイベントの運営に携わらせてもらうというとても貴重な機会で、参加して良かったと強く感じています。フランスから来たゲストの方の近くで仕事を任せていただいたり学生だけで活動する場があったりして責任感を持って活動しましたが、そのような大事な仕事も任せていただいたことが嬉しかったです。実際にイベント運営の現場で動く大人の方たちを近くで見ることができ、学ぶことがたくさんありました」

「映画祭の中で、マイクを持っていく係と受付業務をお手伝いしました。マイクを持っていく業務では、Q&Aセッションにてお客さまのところにマイクを運び、少し緊張しましたが無事終えることが出来ました。また、フランス映画祭で上映されている映画も見ることができ、戦争の歴史や、人の争いの悲しさについて、考えるきっかけをえられました。今回のボランティアをきっかけに、フランス映画にも以前より興味が持て、今後も見たいと感じました。
また、詳しい説明を受けられないタイミングも多いので質問することも大事です。フランス映画について知る、良いきっかけになれるので、おすすめのボランティアです!」

「フランスの文化に興味があり、昨年参加が叶わなかったため今年こそは参加したいと思い申し込みました。横浜での大きなイベントであるフランス映画祭の裏側を知ることができました。フランスの映画が日本でも愛されていることを実感しました」

「フランス語を使った活動の機会として参加しようと思い、初日のレッドカーペットを担当しました。イベント中の通路確保や、一部の扉やエレベーターの封鎖活動をしました。
配置箇所的に、イベント自体はよく見ることができず残念でしたが、イベント運営の雰囲気を感じることができ、同じフランス語学習者との仲を深めることができたのが良かったです」

 2024年に引き続き卒業式前の慌ただしい時期だったにもかかわらず、多くの学生が参加してくれて、イベントを盛り上げるお手伝いができたと感じています。このレポートを読んだ他の学生が、また次回以降たくさん参加してくれることを期待しています。
(ボランティア支援室コーディネーター 柳本)


 

レポート一覧