フィニッシュエリアで、ランナーと喜びを共有!

■日時:2024年10月27日(日)
■場所:
・一般ボランティア/パシフィコ横浜臨港パークフィニッシュエリア(計測タグ回収)
・救護ボランティア/
<ボラ室募集>山下ブロック第3・14救護所
<医学部FLY>首都高鳥浜第9救護所
・応援パフォーマンス
<Seaguls・吹奏楽団奏>パシフィコ横浜
・給水パフォーマンス
<ピアノ会>本牧入り口第4給水所
■主催団体:横浜マラソン2024組織委員会
■ボランティア学生数:
・一般ボランティア/23人
・救護ボランティア/ボラ室募集7人、YCU救急サークルFLY11人
・応援パフォーマンス/Seaguls22人、奏25人
・給水パフォーマンス/ピアノ会9人
■イベントの規模:出走者合計25,542人
・出走者数/フルマラソン17,803人、ペアリレー354組(708人)、みなとみらい7㎞ラン6,386人、ファンラン(中学生)57人、ファンラン(ファミリー)240組(480人)、車いすチャレンジ108人
・沿道応援者数/48.3万人
朝7時45分から8時間にわたる活動で、23,000人余に対応
■フィニッシュエリアの最終ポイントで「計測タグ回収」を担当
今年のヨコイチ生一般ボランティアが担当したのは、パシフィコ横浜臨港パークのフィニッシュエリアの最終ポイント、ランナーの靴ひもにつけられた「計測タグ」を外すという活動でした。ゴールゲートをくぐったランナーは、完走メダル、出走記念セット(参加賞袋・出走記念タオル・ドリンク)、ラッキー給食を受け取って、最後にタグを外しにきます。ボランティアは、数列に並べられた小さな椅子に座って活動しました。ランナーの方に、工事の際に使われるバリケード様のバーに足を載せてもらい、靴ひもにつけられた計測タグをニッパーで切って外します。間違えて自分の手を切らないよう、軍手をはめて細心の注意を払いながらの作業でした。
計測タグは、開催期間中の本人確認の証明となる大切な機器です。回収できなかった場合、ランナーには郵送で返却してもらうことになるため、回収し忘れがないように対応することも求められます。

■対象は「みなとみらい7㎞ラン」と「フルマラソン」「ペアリレー」
フルマラソンとペアリレーは、それぞれ16,260人、334組(668人)のランナーが完走し、フルマラソンのフィニッシュのピークと言われていた11時半頃から13時半頃にかけて、エリアはランナーであふれかえりました。
ボランティアメンバーにはピークの前に休憩をとってもらってはいたものの、流れが途切れないため交代するタイミングがなかなか難しく、中には休みなしで対応してくれた学生も…。かがんでの作業なので腰が固まり、ニッパー作業のために手も固まり、なかなかハードな活動となりました。
一方、タグ外しエリアの入り口あたりに立って各列に誘導するメンバーは、ランナーが待つことなくスムーズに外してもらえるよう、空いている列を瞬時に把握して「右の列へお進みください!」「左が空いております!」と、声を張り上げていました。

■一瞬の触れ合いに、やりがいを実感
「おめでとうございます!」「ありがとう!!」
「お疲れさまです!」「ボランティアの皆さんもお疲れさま!」
といった会話が飛び交い、ボランティアの学生にとっても、その一瞬の触れ合いが楽しく、やりがいを感じられる瞬間だったようです。
走り切ったランナーの熱気と歓喜があふれるフィニッシュエリアは、ランナーとボランティア双方の思いが重なり合う、幸せな空間でもありました。
15時にフィニッシュ関門が閉まり、最後のランナーが入ってきたときは、メダル渡しからドリンク、タオル、そしてタグ外しまですべてのボランティアが総立ちで、拍手とねぎらいの言葉で迎え、最後タグを外した瞬間には全ての活動が終了したことで、また大きな歓声が上がりました。

■医学部のある市大ならではの救護ボランティアは2か所でサポート
ボラ室からの募集メンバーは「山下ブロック第3・14救護所」を、YCU救急サークルFLYは「首都高鳥浜第9救護所」を担当しました。
山下ブロック第3・14救護所は山下公園の首都高側「山下橋」交差点に設置されており、FR隊メンバーは、交差点より公園側の沿道に7名が配置されました。2人もしくは3人1組で、沿道からランナーを見守り、何かしらの異変があったら駆けつけるという役目です。FLYが担当した「首都高鳥浜第9救護所」は首都高区間での活動となりました。
「FR隊(First Responder=初期対応者)」とは、災害や事故が起こった時に、負傷者に対して最初に応急処置などをする人のことで、基本的には救急車などが到着するまでに救急の措置を行う救急隊員などを指します。今大会では概ねどちらの活動も切迫した状況はなかったようで、学生は応援に注力したようです。

■練習の成果を見せた華やかなパフォーマンスで、ランナーの出走を応援
本学からはボランティア活動のほかに、3つの学生団体がパフォーマンスに参加しました。
「応援団チアリーダー部Seaguls」と「吹奏楽団奏」は、パシフィコ横浜交差点でファンラン(ファミリー・中学生)、車いすチャレンジのスタートを、アンパンマン、バイキンマン、ドキンちゃんとともに応援しました。澄み渡る青空のもと、Seagulsのメンバーが華麗に宙を舞い、奏のファンファーレが響き渡りました。
当日を迎えるまでに、両団体は担当スタッフの方と演舞・演奏の曲目や曲数、時間などを念入りに打ち合わせし、それぞれに練習を重ねて臨みました。多くのランナーの方々が、両団体の応援パフォーマンスに手を振り返してくれていました。
また、「ピアノ会」は本牧入り口の第4給水所で、フルマラソン・ペアリレーの給水パフォーマンスに参加しました。

■学生の感想から
・今回のボランティアでは、ランナーの靴に括り付けられていた計測タグの回収を行った。たくさんのランナーのタグを効率よく回収するために、向かってくるランナーの目を見て「こちら空いています!」と声をかけたり、タグを回収し終わった後に、できるだけ目を見て「お疲れさまでした!」と声をかけたりすることを心掛けた。ずっと一定の姿勢をしなくてはいけなかったので、身体はとても疲れたが、走り切ったランナーの姿を見て元気をもらうことができた。
・横浜マラソンのフィニッシュエリアにて、計測タグの回収ボランティアを行いました。朝早い集合だったことや全体的に肉体労働が多かったこと、天気が変わりやすかったことが大変だったと感じています。その分、「ありがとう」「助かるよ」という声や走り終わった人たちの達成感にあふれた姿を目にしたことで、私にも地域貢献ができたという実感がわき嬉しく思いました。
・今回、ボランティアとして初めて横浜マラソンに参加したが非常に有意義な活動となった。地元のマラソン大会とは規模が異なりランナーの数の多さに驚くとともに、大会を支えているボランティアも様々な団体から集結していたことが印象的だった。特に一般企業の方々が仲間とともに生き生きとしながらボランティア活動を行っていたことから、自分も社会に出て純粋に人との交流を楽しみ、微力ながらも誰かの役に立ちたいと思った。
活動内容としては、フィニッシュしたランナーの靴ひもに括りつけられた計測タグを外してあげるという単純なものであったが、多くのランナーの方が疲れているのにも関わらず、「ありがとう」と声をかけてくださり、自分も明るい気持ちになった。実際に参加したからこそ学べたことや感じたことがたくさんあり、ボランティア活動を通して得られる喜びや感動も存分に味わうことができた一日だった。

・医療スタッフとしての参加ではあったものの、医療的な対応はほとんどなかった。安全な大会運営という点では、10月末にしては暑い気候の中では、喜ばしいことではあると思う。医学生としてお役に立つことができなかった、という意味では少し残念にも感じた。
手足のしびれ、悪心嘔吐を訴える方には遭遇したが、看護師・救急救命士のスタッフが来るまで声をかけることしかできず、力量・経験・行動力の不足を痛感した。資格を持たないためにできることに限りがあるという点では仕方ない部分もあるが、ただ見ているだけではなくて、もう少し何か動けたのではないのかな、と悔しくも感じた。
しかし、ボランティアとしては、とても得るものが多い体験だった。眼の前を通り過ぎていくランナーの方と積極的に目を合わせて応援をするようにするように心がけていたのだが、そうすると、ランナーの方の方からリアクションをしてくださったり、お互いにアイコンタクトをしたり、ガッツポーズを取り合ったりと、一期一会のコミュニケーションをとることができた。応援しているのはこちらだけれど、走って行くランナーの方からの「ありがとう」という言葉や笑顔に、私が嬉しくなることばかりだった。
・ランナーの皆さまを応援できて、人を応援する喜びを感じることができました。応援の演奏を聞いて、喜んでくださったのが嬉しかったです。チアとのコラボパフォーマンスやマラソンの主催者側との連携など、人と協力する方法や臨機応変に対応する大切さも学ぶことができました。

・横浜マラソンのコース沿道でピアニカとピアノの演奏パフォーマンスを行いました。手を振ってくれたり、演奏に合わせて手拍子してくれたり、曲の最後には拍手をしてくれたり、ランナーの皆さんを応援するはずが、私のほうが勇気づけられてしまいました。朝は早いですが、終わったあとはなんとも言い難い達成感が残りました。人数が足りないと言われて参加を決めましたが、横浜の活気も感じられましたし、何よりランナーのかっこいい姿を沢山見られて、参加して本当によかったです。

