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フランス映画祭2022横浜レポート

華やかな映画祭で、フランスの香りを肌で感じた5日間

3年ぶりに、フランスから映画関係者、俳優さんが来日!

■日時:2022(令和4)年11月30日(水)~12月4日(日) ※うち映画祭は12月1日(木)~4日(日)の4日間
■場所:横浜・みなとみらい21地区(みなとみらいホール、パシフィコ横浜、イオンシネマみなとみらい、横浜ブルク13、kino cinema横浜みなとみらい)
■主催団体:フランス映画祭事務局(ユニフランス)
■ボランティア学生数:40名
■上映作品:11本

30周年を迎えたフランス映画祭

 横浜市では、例年『横浜月間』として、フランスの文化や食、アートなどを紹介するイベントを開催しています。その中のもっとも大きなイベントが「フランス映画祭」です。もともと、カンヌ映画祭の上映作品を、その直後に日本で紹介するイベントとして6月に開催されていましたが、2020年以降は11月~12月に変更されました。

 2022年は30周年を迎える記念開催となり、過去3年間、新型コロナウイルス感染症拡大の影響で来日できなかったフランスの映画関係者や俳優も多く参加し、久しぶりに華やかなイベントとなりました。

 ボランティア支援室では、フランス映画祭事務局からの依頼を受け、来日するゲストのアテンドや映画祭の運営ボランティアを、本学の学生に呼び掛けました。この3年間、国際交流に関するボランティアはほぼなかったこともあり、外国の方と交流したいという学生、総勢40名以上が手を挙げてくれました。

 準備の1日+映画祭4日間を、楽しみながら活動した様子をご紹介します。

◆メインイベントは12月1日の華やかなオープニングセレモニー

 活動の内容は以下の通りです。

 オープニング前日11月30日の都内ホテルにおける映画マーケットでのゲストアテンド、12月1日オープニングセレモニーの会場準備・受付・案内、各劇場上映の際の会場準備・ゲストアテンド・受付、マスタークラス(サイドイベント)の受付等、会場もいくつかあり、それぞれ多くのゲストや観客の方々と接する活動でした。

 一番にぎわったオープニングの12月1日(木)は、みなとみらいホールでの会場設営から始まりました。様々なチラシの配架や配布物のセッティング、そして実際に受付が始まると、チケットの確認やプレゼントの引き換え、チラシの配布、コロナの感染確認モニターのチェックなど。開場前には多くの人が並んだため、その方たちの誘導や整理も行いました。

 ファッションの国、フランスのイベントということもあり来場者もおしゃれな方が多く、そのファッションを見ているだけでも楽しくて、「フランスに行ってみたい!!」と話す学生もいました。

©unifrance

◆活動の後は、セレモニーと映画の鑑賞!

 ひと通り受付での活動が終わると、そのあとのオープニングセレモニーとオープニング上映は、事務局の配慮で、一観客として観覧・鑑賞することができました。

 オープニングセレモニーでは、山中竹春横浜市長やフィリップ・セトン駐日フランス大使も登壇。オープニング作品『エッフェル塔〜創造者の夢〜』主演の俳優ロマン・デュリスやマルタン・ブルブロン監督、そしてフェスティバル・ミューズの石田ゆり子さんによる開会宣言もありました。その後もフランスの俳優・女優の方々が次々に舞台に現れ、それは豪華な顔ぶれ。3階バルコニー席に座った本学の学生も、身を乗り出して見つめていました。

 セレモニーの後は、オープニング上映となったマルタン・ブルブロン監督の『エッフェル塔〜創造者の夢〜』を鑑賞し、終演は22時近くとなりましたが、皆満足げにこの日の活動を終えました。

◆YCUで開催されたマスタークラスには若手俳優2人が登壇

 12月2日(金)の2限には、本学のビデオホールで、若手俳優のアナマリア・ヴァルトロメイさんとバンジャマン・ヴォワザンさんが出席して、フランス映画祭の「マスタークラス(トークイベント)」が開催されました。

 アナマリア・ヴァルトロメイさんは、2021年ベネチア国際映画祭で最高賞・金獅子賞を受賞した「あのこと」の主演女優です。「あのこと」は1960年代、中絶が違法だったフランスで、予期せぬ妊娠をし、学位と未来のために戦った大学生・アンヌの話で、原作者アニー・エルノーは2022年のノーベル文学賞を受賞しています。

 バンジャマン・ヴォワザンさんが出演するのはバルザックの原作をもとにした『幻滅』という作品で、2022年のセザール賞7部門を受賞しました。19世紀前半、貴族たちが享楽的な生活を謳歌するパリに来た純朴な青年が、当初の目的を忘れ、欲と虚飾と快楽に身を投じていくさまを描き出す作品です。

 こちらはボランティアの参加はなかったものの、話題作に主演する二人の若手俳優の登場に、一般参加の方はもちろん、本学の学生や職員も興奮気味でした。

©unifrance

◆フランス映画祭ボランティアに参加して

 参加した学生からは下記のような感想が寄せられています。

「今回のボランティア活動を通して、改めてボランティアの意義について学ぶことができたのと同時に、外国の方々との国際的な交流を通して、自らの将来に対する視野や考え方を広げることができました」
「より良い運営のためにさまざまな方が携わり一丸となってお仕事されているのをほんの少しですが、見させていただき、これからの人生に大きな意味を持つ経験でした」
「今回の活動を通して、フランス語をもっと話せるようになりたい、フランス文化に触れたいという思いが強くなりました」
「初対面の15名が集まり早速作業を開始するというときに、効率性を考えて作業分けをし、役割を割り振ってくれた先輩がいましたが、そのような存在の人がいるだけで、作業が3グループに分けられ短時間で終わらせることができました。自らも、周りの状況を把握し計画を立て指示できるスキルを身につけたいと感じました」

   今回のような国際交流関係の活動は、語学の壁があって躊躇する学生も多いのですが、まずは一度体験してみると、事務局スタッフの方々の心遣いや、周りのボランティア同士のつながり、普段会えないような人に会える、など貴重な経験ができる活動です。 今回、このような機会をいただいたことに感謝いたします。

 ボランティア支援室では、今後も本学の学生が楽しく学びを得ることができる活動をご紹介していきます。
 「ボランティア登録」をした方には、現在募集中のさまざまな情報をお届けしていますので、ぜひ下記より登録してください!
 

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