ボラツアー2020 Vol.1「学習支援ボラツアー」

　現在新型コロナウイルスの影響で、多くのボランティア活動が休止を余儀なくされています。しかし、何か私たちにもできることはあるのではないかと考え、学習支援ボランティアを行うことにしました。そして今回は、ボラツアーとしてこの企画を進めていきました。
 

　ボラツアーとは、横浜市立大学の学生がボランティアを始めるきっかけを得ることを目的とし、ボランティア支援室の学生スタッフと一緒にボランティア活動を行うという、学生スタッフによる企画です。今年度は、ボラツアーを行うことが厳しい状態が続いたため、今年度初めてのボラツアー企画となりました。

 

　当日は六浦地域ケアプラザで活動を行っている、むうたん塾さんに伺い、一緒に子どもたちへの学習支援のサポートをさせていただきました。小学生の部と中学生の部に分かれて行い、1対1で子どもたちを見てあげる形でした。

　コロナ対策の面では、むうたん塾さんからのフェイスシールドの支給やマスク着用、事前の検温、アルコール消毒など、感染症対策はしっかりとなされていました。

　今回のボラツアーでは、ボランティアの前と後で一度ずつ、オンライン上で交流会を行いました。事前交流会では、参加する学生に今回のボランティア活動に対する目標も考えてもらいました。また、1年生や初めてボランティアに参加する学生も多くいたため、自己紹介や学習支援について学ぶ機会を設けるなど、参加学生に安心して当日を迎えてもらえるようなプログラムを用意しました。

　事後交流会では、事前交流会で立てた自分の目標の振り返りを個人で考えてもらい、みんなで共有しました。「目標を意識しながら活動ができ、充実した時間を過ごせた」、「他の人の感想を聞けて良い勉強になった」等の参加者からの声をいただき、事前・事後交流会の意義を改めて感じることができました。

　当日は、簡単な自己紹介の後、むうたん塾のスタッフの方に担当する小学生を決めて頂き、小学生・むうたん塾のスタッフ・ボランティア参加の学生が1つのグループとなって活動を行いました。

　私が担当した小学5年生は漢字に取り組んでいました。熱心に宿題に取り組んでいる最中、間違って覚えていた書き順を正してあげるために、どのように指摘してあげればよいのか、戸惑う場面が多々ありました。

　他の参加学生も、どのような言葉を使えば小学生にわかりやすく伝わるか、どのような表現をすればモチベーションが下がらないかなど、小学生とのコミュニケーションについて考えさせられることが多かったようです。活動時間が1時間と短かったため、少々物足りなさを感じましたが、学習支援の概要を知り、体験できる良い場になったと思います。

　中学生の部も、小学生の部同様にむうたん塾のスタッフの方々と簡単な自己紹介をしてから、子ども達のサポートを行いました。中学生は、私たち大学生と話をするのに少し照れてしまう子が多く、初めのうちは慣れるのに少し時間がかかりました。しかしだんだんと話をしていくうちに、問題の質問以外にも学校の様子なども話すことができ、楽しく学習サポートができました。
　普段からアルバイトで中学生の子を教えている学生もいましたが、「褒めてあげることがどれほど大切なのかよく分かった。今後子どもたちに教える際にも“褒めてあげる”ことを意識していきたい。」と話してくれました。この学習支援のボランティアに参加して、参加した学生それぞれに得るものがあったのではないかと思います。

　今回の学習支援ボランティアのボラツアーは、準備の段階からもオンラインで進めてきました。そのため、準備段階でのVolunchスタッフ同士での細かい情報共有や連絡が今まで以上に大切でした。今後もオンラインでの打ち合わせや、オンライン上でのボランティアなども行われると思うので、今回の経験を活かしていきたいです。
 

　当日のボランティアは、自分自身はもちろん、なにより参加した学生が「楽しかった！」といってくれたのが、本当に嬉しかったです。これからも、むうたん塾さんをはじめ、学習支援のボラツアーを進めていきたいと考えています。参加する学生が、安心して学習支援活動に取り組めるようなサポートを今後も続けていきたいです！

 

Volunch　3年　長島ゆりか / 2年　富永遥香