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「第2回横浜グローバルMICEフォーラムボランティア」レポート

コロナ時代を見据えた”MICEを考えるフォーラム”でヨコイチ生が活動

・日時:令和2年12月15日(火)、8:30~12:30
・場所:パシフィコ横浜ノース
・主催:公益財団法人横浜観光コンベンション・ビューロー
・ボランティア学生:4名
・イベントの規模:フォーラム参加者数75名

2020年4月にオープンした「パシフィコ横浜ノース」にて日本初開催の国際会議を体験!

多くの価値を生み出す観光MICE事業

 「MICE」とは、企業等の会議(Meeting)、企業等の行う報奨・研修旅行(Incentive Travel)、国際機関・団体、学会等が行う国際会議(Convention)、展示会・見本市、イベント(Exhibition/Event)の頭文字をとったもので、海外からの参加者も含めて多くの集客が見込まれるビジネスイベントなどの総称のこと。開催地域での経済効果や、ビジネス、イノベーションなどを生み出す機会として注目されています。

 みなとみらい地区を中心に世界最大級の複合コンベンション施設「パシフィコ横浜」や大規模なホテルをはじめ、近隣に観光地・施設を有する横浜でも、MICEの誘致活動は活発です。2019年に開催された「TICAD7第7回アフリカ会議」もその一例ですが、このたびの新型コロナウイルス感染症の流行により、全世界的に観光MICE事業を取り巻く状況は日々変化しています。

ハイブリッド開催のフォーラムでボランティア活動に参加

 このような状況下ではありましたが、昨年12月15日(火)に、パシフィコ横浜ノースにてコロナ時代のMICEイベントの開催を考える「第2回横浜グローバルMICEフォーラム」が開催され、このフォーラムを主催する公益財団法人横浜観光コンベンション・ビューローからの依頼で、本学から4名のボランティアが参加し、大会運営のお手伝いをしてきました。
 またこの日の午後及び翌日166日には「第2回ICAAアジアパシフィックサミット2020」が同会場で開催され、ボランティアの参加者はそのまま会場にて、横浜の誇る国際会議(主に英語で進行)の現場を生で見ることができました。
 
 特に、当初はアジア太平洋各国からの来場も見込まれていた「第2回ICCAアジアパシフィックサミット2020」でしたが、新型コロナの感染拡大で対面&オンラインのハイブリッド形式での開催となったため、当日の会場参加者は国内参加者のみ。しかしながら、ボランティア活動の多くがなくなってしまった2020年度において、このような大きなイベントのお手伝いや体験ができたことは、参加した4人にとってたいへん有意義だったと思います。

フォーラム前後の誘導・案内を担当

 当日は朝8時30分に会場に集合。4月にオープンしたパシフィコ横浜ノースの中は、会議場はもちろん控室もお手洗いもピカピカ!スタッフに交じって、ボランティアの4名も全員スーツ着用で参加しました。
 ボランティア担当のスタッフとのブリーフィングでは、活動の説明や受け持つ場所の指示、そして一番念入りに行われたのが、感染症対策についてでした。ボランティアはマスクのほかにフェイスシールドの着用を指示され、手指消毒やソーシャルディスタンスの説明を丁寧に受けました。その後、各自担当の案内板(感染症の注意喚起や場所の案内など)を持って、持ち場につき、開場を待ちました。
 
 開会前の案内・誘導が終わると、その後は会場内に入って後ろの席で、フォーラム終了の10分前まで視聴させてもうことができ、終了後はまた持ち場について、昼食会場に行く方や、帰る方の案内・誘導を行いました。

■参加した学生の感想

 ・1年女子
 今回のボランティアでは観光ビジネスに関するサミットにも参加できるとのことで、実際に最前線で活躍されている方の話を聞きたかったため参加しました。
 今回初めてボランティア活動をしたのですが、国内外さまざまな場所で活躍されている方々のお話を聞くことができ、とても貴重な経験をすることができました。英語の講演が多かったのですが、生の英語に触れることができて勉強にもなりました。
 今回のサミットでは、特にハイブリッド型の会議に対する話が多く見受けられたのですが、今だからこそ聞ける話が多く、また、これからの時代で主流になるかもしれないことについての話であったためとても興味深かったです。横浜で事業をされている方の講演もいくつかあり、環境への取り組みや音楽を通じた社会貢献などについて学ぶことができました。VRを用いた観光の新しい形についての話もあり、今後どのように観光が変わっていくのか楽しみになりました。2日に渡っていい経験ができたと思います。
 ・1年女子
 ICCAアジア・パシフィックサミットで、観光ビジネス業界の最前線で活躍している方々のお話を伺い、コロナ禍の新しい観光の形やこれからの日本と地元での観光のあり方を考えたいと思い参加しました。
 MICE観光を中心に、野村総合研究所観光・インバウンド戦略担当の方やNTTドコモのイノベーション統括部の方、マリーナベイサンズシンガポールの副社長の方などから最先端の観光ビジネスのお話を伺うことができました。
 5GやVRイベントなど、人間の身体がいらなくなってしまうことや、そもそも現地に出向いてコミュニケーションをとることの必要性が失われてしまうのではないか怖くなってしまったのが正直な感想です。
 しかし、これらのIT技術を用いて沖縄の今帰仁城跡でグスクの復元映像を投影したり、首里城でも現在考案中の企画があることを知り、通信環境やIT技術がより臨場感ある観光コンテンツを生み出したり、対面での会議やイベントをより発展させることが大切だと思いました。
 「観光」を学びたいと思って参加しましたが、同じ観光業を振興させるためホテル業界やレストラン業界だけでなく、携帯通信会社をはじめとするIT技術を専門とする方々もさまざまな形で事業展開していることがわかりました。あまり知識がない状態で参加してしまいましたが、まずは自分の興味分野に関することに飛び込んでみることが視野を広げるチャンスになるのではないかと感じました。                                                                   

レポート:コーディネーター 柳本 

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