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ボラツアー2019 Vol.2「ホタル観賞会 ボランティア」

ボランティアから学ぶ自然の大切さ

人間の何気ない行動が自然を壊してしまう

  • 日 時:2019(令和元)年6月16日(日)、22日(土)、17:00~20:00
  • 場 所:横浜市自然観察の森 自然観察センター
  • 主 催:公益財団法人日本野鳥の会
  • Volunch:日高、佐藤、マクガバン、魚住、揚妻、菅野、石川
  • ボランティア学生:3名

ホタルの生態や観察方法を伝えるボランティア


 今回のボラツアーは、現地のスタッフの方と協力しながら紙芝居を通して地域の方たちにホタルの生態と自然の大切さを伝え、ホタル観察を楽しんでもらうボランティアでした。雨天延期のイベントで、初日のボランティアは日曜に変更になり一年生だけでボラツアーをするという事態となりました。ただ私個人としてはとても良い機会となり、一皮むけた経験となったように思います。

 金沢八景駅から現地までバスで移動し、長い階段を上ったところに自然観察センターがあります。たくさんの展示品があり、ボランティア開始までそれを見て楽しんだり、同じくボランティアで参加されていた友の会の方々に森の中を案内してもらったりしました。

ボランティア実施


 役割分担をし、紙芝居の練習をしたら、いよいよボランティアの開始。自然観察センター前と、長倉口付近のそれぞれで紙芝居をしました。私は長倉口まで下り、紙芝居を読む担当をさせていただきました。紙芝居は観客との呼応が大事。地域の方々の反応を確かめながら、理解してもらえるように工夫する努力をしました。

 紙芝居の内容は、ホタルの一生とその観察方法について。地域の方々にそれを伝えるボランティアでしたが、同時に私も新たな発見をたくさんしました。ホタルは想像以上にとても繊細な生き物。自然の儚さを感じるとともに、それをどのように守っていくかが大切であると身をもって感じました。

 少しでも余計な光があるとホタルの邪魔となるため、19時を過ぎたら本当に外は真っ暗闇でした。目を慣らすのが大変でしたが、ふと視線をあげるとそこにはホタルの光がたくさんふわふわと。幻想的で、夢のような体験でした。

自然破壊は人間によって引き起こされる


 横浜市自然観察の森は、あえて自然を残し手つかずの状態にしている場所。木々や草の香り、動物や虫の声、新鮮できれいな空気など、普段の生活では気づかないものをたくさん見たり感じたりすることができました。

    ホタルをたくさん見られたのはとても貴重な体験でしたが、それと共に人間による自然破壊の問題を身近で感じました。自然観察の森には、飼いきれなくなったカメなどの動物が捨てられることもよくあり、それにより外来種が増えているのだそう。ヒキガエルやリスなども、実は外来種。外来種が身近にいることが無意識のうちに当たり前になっている現状に危機感を感じるとともに、人間の身勝手な行動が自然を壊し得ることを肌で感じました。

ボランティアを終えて


 紙芝居はとても好評だったようで、通りすがりの子どもたちに「さっきの紙芝居の人だ!」と声をかけていただき、とても嬉しかったです。また、ボランティアとして参加してくれた学生さんたちにも「とても楽しかったので、また機会があったらやりたい」という、学生スタッフとしてはこれ以上ないほど嬉しい言葉をいただくことができました。連絡不足や事前の道把握の不徹底など課題は残りましたが、当日は何もトラブルが起きることなく無事に終えることができてよかったです。

    そしてボランティアはただ人助けをするものではなく、自らもそこからたくさんの学びを得ることができるということを、改めて実感できた機会となったと思います。今回のボランティアで学んだことを糧にし、今後の活動に生かしていきたいです。

ボランティア支援室学生スタッフ 1年 菅野杏美


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