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「自分発見プロジェクトStudy in 屋台の森 ボランティア」レポート~障害のある子どもの学習支援

高校生以下の身体または知的障害のある子どもとの交流

  • 日 時:2018(平成30)年7月8日
  • 場 所:多機能型拠点「郷(さと)」
  • 主 催:自分発見プロジェクトStudy in屋台の森
  • Volunch:日高
  • 参加者:子どもたち6名

子どもたちとの接し方

 私が今回行ったボランティアは、障害児の学習支援で、国語を担当することになった。まず、団体の方にどのような子が来るかの説明を受けた。今回来たのは6人で、そのうち4人が身体と知的の複合的な障害があった。年齢は中1くらいの子と小4の子、もう少し小さい子もいた(実際の対象は高校生~小1まで)。例えば、「この子は教科書通りの進め方ではなく、本人がしたいことをさせてください」とか「この子はものを投げるので机の上にものを載せるのは、最低限にしてください」などといったことを教えていただいた。その子の特徴や、その子に合った勉強方法を指示した紙も配布され、さらに1対1で口頭でも説明してくださったので、大変助かった。
 一緒に国語を担当した方が「訪問の家 郷(さと)」の所長さんで、どういった態度で子供たちに接すれば良いかを教えていただいた。なかでも特に参考になったのが、子供たちには「先生」として接するのが大切だということだ。例えば、子供がものを投げてしまった場合、それを拾うのは、その子供の保護者か、または、2人1組の活動だったので、もう1人の担当者にスタッフとして拾ってもらうようにとを教えていただいた。私自身はあくまで「先生」として接することが大切だと教わった。

 活動内容は9時に集合して1時間の打ち合わせ後、10時から12時頃まで子供たちに勉強を教えるというものだった。国語の他に、算数、理科、社会、図工があり、1回5分教えたら、子どもたちは次の教科に進む。6人いたので、30分で一周して5分程度の休憩、その後もう一周30分教えて、全体活動に移った。

感覚を使ったクイズを通して気づいたこと

 全体活動では、食事に関するクイズをした。フードコーディネーターの方がいらしており、食べることは味覚だけでなく、食べている音を聞く、食感を楽しむなど、様々な感覚を刺激するので頭によいのだと教えていただいた。また、食べ物の臭いを嗅いで、この食べ物は何かを当てるというゲームを楽しんだ。嗅覚を使って想像力を働かせるというとても興味深い経験だった。
 
 その後は、他のスタッフの方と支給されたお弁当(あの有名な洋食屋の『たいめいけん』のお弁当でびっくりした)を食べて、活動の内容を振り返りながらレポート用紙に書いた。その子の取り組み前の様子や取り組み中の様子、どういったことができて、どういったことが苦手、または理解できてないのか、などを思い出しながら書いた。食事後、スタッフ一人ひとりが取り組み中の子供の様子を報告して、活動終了時刻の14時に終わった。

 活動を通して、子供たちの中には、しっかり意思疎通のとれる子も何人かいて、正直驚いた。自分の中の障害のある方たちへの固定概念が崩れた気がした。実際に関わってみないとわからないことがたくさんある。当たり前だが、誰にだって個性はあって、生活していく中で成長をしていくが、そのお手伝いができたことが少し誇らしく思った。とても有意義な時間が過ごせたと思う。今回この活動ができて本当によかった。

ボランティアに一歩を踏み出せない方へ

 どんなボランティアも自主的に行うのは素晴らしいと思う。機会があれば、いつもはしない種類のボランティアにも、自分の可能性を広められたり、固定概念を覆せたりするので、なるべく積極的に挑戦してほしい。ふと思い立ったら、まず行動を起こすのは何事にもよいと思う。行動を起こさないと何事も始まらないので、尻込みせずにチャレンジしてほしい。
 
ボランティア支援室学生スタッフVolunch
1年 日高由紀乃

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