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「子どもプログラミング教室2018」

アプリを使ったプログラミング体験に興味津々の小学生

  • 日 時:2018(平成30)年8月18日(土)
  • 場 所:横浜市立大学金沢八景キャンパス 情報教育実習室E
  • 主 催:金沢区役所地域振興課、横浜市立大学ボランティア支援室
  • ボランティア学生:講師ボランティア9名
  • イベントの規模:参加小学生40名(保護者同席)

ページ移動アプリを作り、自分で描いた絵を実際に動かす

 金沢区地域振興課と横浜市立大学ボランティア支援室で取り組む、区内小学生に向けた「子どもプログラミング教室」は、今年で4回目になります。毎年夏休みに行われる大変人気のプログラムで参加希望者も多く、2020年度からの小学校での「プログラミング教育」必修化への保護者の関心の高さがうかがえます。

 この活動に、講師ボランティアとして9名の学生が参加して、小学生のサポートをしてくれました。

 当日は天気の良い暑い日でしたが、子どもたちは元気に、保護者の方々や兄弟姉妹と一緒に参加してくれました。今年は、昨年までとは違い午前中低学年、午後に高学年と、学年を分けて実施しました。この教室で使っている「JointApps」というプログラミング・アプリは、パズルのようにアイコンを並べていくと、さまざまな動作をするアプリを作ることができるというものです。当日はPC上でページ移動のアプリを作って、それをスマホ画面で動作させる、という作業をしてもらいました。

 午前中の低学年は、まだPCの使い方にも慣れていない子が多く見受けられましたが、保護者の方も積極的に参加して下さり、スムーズに進みました。小さい手でマウスを握ってのクリック&ドラッグも、最初はおぼつかなかった子どもたちでしたが、学生講師のサポートでだいぶ慣れたようです。
 
 前半で基本となるアプリ作成の流れを学び、後半では自分の好きな絵を取り込んで、自分の考えたアプリにカスタマイズしてみる作業です。絵を描くところでは少し悩んでいる子もいましたが、皆思い思いの絵を描き、それを学生講師がスマホに取り込んであげていました。自分が描いた絵が実際にスマホ上で動くことがうれしかったようで、歓声が上がっていました。


PC作業に慣れている高学年は、好奇心旺盛!

 午後に行われた高学年の教室では、また少し違った風景が見られました。前半の基本作業はサクサクと進めてしまい、その代り基本の作業では使わない、たくさんのアイコンが気になって仕方ない様子の子どもが多くいました。画面上にあるさまざまなアイコンを使うといったい何ができるのか??確かに、とても好奇心をそそられることですね。絵を描いて取り込む作業はさっと済ませ、残りの時間で画面上にあるアイコンを触りながら、学生講師に質問をしている姿がありました。

今回の教室では、午前午後でクラスを分けたことにより、学年による子どもたちのニーズの違いがより明らかになり、学生講師からもさまざまな意見が出ました。また学生講師には、後日、参加者からのアンケートを共有し、感想を読んでもらいました。
 
 こういったボランティア活動に学生に関わってもらうこと、それも、ただやりっぱなしにせずフィードバックして一緒に考えてもらうことは、学生自身にとって、世の中の動きを知り(2020年からのプログラミング教育の小学校導入の目的や社会が求めること)、現状を認識し(それにまつわる保護者の不安や期待の声、ITに関する小学生の知識や好奇心など)、解決方法を探す(自分なりにどうすれば対応できるか考えること)という実践的学習になっていることを、学生ボランティアの皆さんの行動や発言に触れて、改めて実感しました。

 ぜひ来年の開催の際には、これらの課題を解決して実施できるよう、準備段階から学生ボランティアに関わってもらえると、ボランティアの対象者にとっても、学生自身にとっても、より良い結果が残せるのではないかと思います。
 ボランティア支援室 コーディネーター 柳本記

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