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ボランティア支援室&金沢区社会福祉協議会共催 「ボランティア実践講座」

~初めてボランティアに参加する学生のために~

  • 日 時:2017(平成29)年4月27日~6月13日
  • 場 所:横浜市立大学八景キャンパス、区内ケアプラザ
      
 今年で2回目になる、金沢区社会福祉協議会と連携した「ボランティア実践講座」。昨年は「ボランティア入門講座」という名前で行いましたが、より“実践”に重点を置いた活動とするため、講座名を変更しました。

 このプログラムは、最初に「まずは知っておきたいボランティア」という1時間半の講座(座学)を行い、その後実際に区内のケアプラザで実施されている活動に各自参加します。そして1か月半後にまた皆で集まって「振り返り」のワークショップを行うという、3ステップの講座です。

 ボランティアに行ってみたいけれど、実際にどのように活動すればいいのか、どのように依頼者の方や支援を必要としている方とコミュニケーションを取ればいいのか…といった不安や疑問を解消することが最大の目的です。単発で参加できるボランティアを実際に経験して、それを皆で共有し学びを文字化することで、今後の活動に活かしてもらうという主旨のもとに企画されました。

 ボランティア未経験の学生にとって、訪問先や具体的なサポートなどについての知識がないことは、ボランティア参加の大きなハードルになります。そのような疑問や不安にも、各ケアプラザのスタッフをはじめ、社協のスタッフやボランティア支援室のスタッフがきめ細かく対応をします。

 今回のプログラムには、1年生を中心に、19名が参加しました。

Step1座学 「まずは知っておきたいボランティア」

 初回の座学「まずは知っておきたいボランティア」は、4月27日(木)の放課後に行われました。充実したボランティア活動を行うための基礎的な知識や、ボランティアに行く際の注意事項、実際に活動している先輩の話、また活動先の紹介などがその内容です。

  二人の先輩からは、昨年「ボランティア入門講座」に参加したときの話と、初めて一人でボランティアを探して参加したときのドキドキした話の紹介がありました。二人とも、「最初は不安があったけど、ボランティアをしたことは本当に良かったので、皆さんもぜひやってみて」と伝えてくれました。参加者の皆もずいぶん緊張がほぐれたのではないでしょうか?

Step2実践 区内地域ケアプラザの活動に参加

  「実践」となるボランティアは、5月3日から6月6日までの間に、区内にある9つのケアプラザで行われた「高齢者支援」「障害者支援」「子ども支援」の3ジャンル22の活動でした。どれも平日2時間~4時間半くらいの活動です。皆それぞれ、自分で選んで参加し(複数参加可)、活動が終了したら、活動内容や感想をメモしておいてもらいました。

Step3 全員で振り返りワークショップ

 そして最後の「振り返りワークショップ」は6月13日(火)の放課後に行われました。グループに分かれての自己紹介の後、それぞれ自分のやってきた活動内容を報告しながら、楽しかったことや大変だったこと、やってみて感じたことを最初にシートに記入し文字化します。それをグループ内で発表し意見交換をしたあと、最後にはグループごとの発表をして、情報を参加者全員で共有しました。

 その後、全体を通しての「振り返りシート」を記入してもらいました。その中からいくつか感想をご紹介します。「振り返りシート」は、今後の自分の学びのためにいつでも読み返せるように、最後に各自に返却して終了しました。

参加者の「ボランティア振り返りシート」から

ボランティア活動に期待すること

■子どもたちと楽しみながら交流できるかなということ
■自分に何かプラスの変化があること
■自分が今まで知らなかったこと、経験したことないことをできたらいいなと思っていた
■自分のためになる、地域に貢献できる
■いろいろな立場にいる方の気持ちを知ること
 
ボランティア活動で不安なこと

■きちんと役割をこなせるか
■チームワークがとれるか不安
■コミュニケーションがうまくとれるか
 
活動内容

■お年寄りの方と音楽を通じた交流、お茶・お菓子の提供のお手伝い
■①障害者の方とのうどんづくり ②カラオケを一緒にや写真をみて感想を言う
■2歳から小学校低学年までの子どもと体を動かす、また、運動のサポート
 
この活動を選んだ理由

■自分には祖父がおり、生活の際に苦労しているのを目にしているので、自分にも何か手伝えることはないかと思ったため
■ボランティアにはあまり参加したことなかったので、高校生の時に参加したプログラムと似ている感じのものを選びました
■初めてのボランティア活動で、今まで子どもとあまり接したことがなかったから
 
活動を通しての感想

■不安が大きかったが、実際活動してみると、楽しく、いろいろなお話ができていい経験ができたなと思った。
■初対面でも、他の一般のボランティアの方ともお話しできた。市大生が他にもいることで安心感があった。高齢者の方たちの間でも、若者と同じように「そのコミュニティでの常識」のようなものがあるのだなと思った。
■三味線の曲に合わせて歌う姿が印象的だった。目が合うと笑ってくださったり、話しかけていただいたりして、とても温かい雰囲気だった。
 
活動を通して学んだこと

■子どもに心を開いてもらうためには、自分から積極的に話しかけに行かなくてはいけないと感じ、途中からより積極的にコミュニケーションを図るようにしました。
■小さい子でも個性があって、「子どもってこういうのが好きなんだ」という一般論的なことが全員にあてはまらないことがわかった。
■来場していた高齢者の方々の中に補助なしで立ち上がったら危ないという方がいて、そう小さなことも理解していたサロン運営側の方はすごいと思った。
 
参加前に感じた「期待すること」「不安な事こと」は参加後どう変化したか

■期待することは達成できましたし、不安な点であった打ち解けられるかどうかはすぐに解決しました。障害者の方みんなフレンドリーでした。
■小さい子の方から近寄ってきてくれて、とてもフレンドリーだったのでコミュニケーションで不安だったことは実際そうでもなかった。
 
参加前後での自分の変化(興味・関心の変化や行動力など、自覚する変化)

■ボランティアをするのだから、受け身の姿勢でいてはいけないと、より思うようになりました。
■ケアプラザ(地元)に興味を持ったので行ってみようかなと思いました。いろんな人たちと積極的に関わってみたいなと思いました、
■当然ではあるが、自分もいつか高齢者になるということを身をもって感じた。健康寿命をのばしたいと感じた。
 
他の人の意見を聞いて感じたこと、全体の振り返りなど

■相手の気持ちを想像して接することが確かに大切だと思いました。
■子どもでも障害者でも高齢者でも、それぞれ一人の人間だし、思っていること感じていることは違うけれども、みんな同じだなと思いました。

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