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ボラツアー2017 Vol.4「車いす運動会 ボランティア」

 ボランティア支援室学生スタッフVolunchメンバー2名と市大生2名が、2017年10月1日(日)に県立保健福祉大学で開催された肢体不自由児者運動会に参加しました。
 
 学生スタッフによる参加レポートをご紹介します!

学びが多く、人とのつながりを感じた、ボラツアーでは初めての福祉系ボランティア

  • 日 時:2017(平成29)年10月1日(日)
  • 場 所:神奈川県立保健福祉大学体育館
  • 主 催:横須賀市障害福祉課肢体不自由児者運動会実行委員会
  • 学生ボランティア:Volunch2名、一般2名
  • 全体参加者数:約150人

 10月1日に開催された「肢体不自由児者運動会in県立保健福祉大学」でボランティアをしてきました。この運動会には、横須賀市内の作業所で働く肢体不自由者が参加します。今回私たちボランティアは、参加者の競技中のサポートを行いました。当日は、現地到着後に作業所ごとに分かれ、それぞれ参加者の方々と合流しました。午前と午後で10種類ほどの競技を行い、みんなが楽しめる温かい雰囲気の運動会でした。
ここからは、今回の運動会に参加した学生スタッフ2人の活動内容と感想をそれぞれ紹介したいと思います。



活動レポ—ト① 小平ゆりか
 
 私は、車椅子を使用していない障害者の方3名とお話しをしながら、一緒に大会を楽しむことがこの日の役割でした。はじめは3名の方と何を話そうかと少し考えましたが、運動会が始まる前に、会場の体育館の壁に飾られた絵を作業所の全員で描いたと教えていただいたので、それがコミュニケーションのきっかけになりました。以降、3名の方の隣で一緒に「頑張れ!」と応援したり、競技をするサポートをしたり、「疲れましたね」などいろいろと話しをしました。3名の方が所属している作業所のスタッフの方は、好きなアイドルグループまで知っており、普段からいろいろなお話を聞き出せているようで、すごいなと思いました。

 みなさん大きな声で応援していたのが印象的で、明るい雰囲気の運動会でした。また、車いすをサポートしている方は乗っている方にいろいろと聞いて、気持ちを動きに反映させたり、話すことが難しそうな方にもたくさん話しかけているのが見受けられました。パン食い競争、綱引き、魚釣りゲームは、私たちボランティアも参加することができました。魚釣りゲームのあと、同じ景品になった障害者の方がとてもにこやかにこちらを見てくださっていたので、「一緒でしたね!!」と言うと、とても笑ってくださり、盛り上がったことが楽しかったです。一日の中で、たくさんの方と競技や応援を通して交流することが出来ました。

 サポートさせていただいた参加者の方や、他のボランティアさん、今回ボラツアーとして一緒に参加した市大生と、楽しく運動会を過ごせ、よかったです。私は担当の方3名と、お話しをすることが今回の役目でしたが、思い返すと、3名の方のほうから、私に話しかけていただくことは、運動会が終わる最後までなかったことが少し心残りです。しかし、私のほうから色々と話しかけていると、実はずっと聞いてくださっていて、ときに笑ってくださったのが嬉しかったです。めげずにお話かけすることが大事なのかもしれない、と感じました。

 ボラツアーとしては、ボランティアに行く前と行った後に、ボラツアー参加者でミーティングを行い、一人ずつ目標を発表したり、その成果や感想などを言い合ったりと、参加者同士で率直な意見交換が出来たことがよかったです。印象的だったのは、障害のある方の‘自分以外の障害者’への視点、についての話し合いの中で、症状のちがいをはじめとして、障害のある方の思うことや立場は、様々であることを改めて考えさせられました。福祉系のボランティアは、最初は不安もありましたが、ボラツアーとして他の市大生と参加することは心強い面があり、学びも深まったように思います。


活動レポ—ト② 藤原奏

 私の担当した方は、車いすを利用する女性でした。話すことは苦手な方でしたが、競技中に車いすを移動させてもらったり、最初はお互いに初対面で緊張していましたが、数種目参加後、一緒に他の参加者を応援するなど打ち解けられたのではないかと思いました。言葉で通じないことは大会中に何回かありましたが、表情などから感情が伝わってきたので、私が手伝ったことや話しかけたことなどで喜んでくれている姿を見れた時には、とてもうれしかったです。また分からないことがあった時には、作業所のスタッフの方からアドバイスをいただきながら活動に参加できたので、心強かったです。運動会全体としての雰囲気はとても温かく、参加者が競技者全員を応援し、競技中もみんながお互いのことを考えて動いていて、この日集まった全員が気持ちよく楽しめるものでした。

 運動会では、普段交流することの少ない方々とお話をしたり、運動をしたりすることで大学内での交流とは異なる視野や気持ちを持つことができました。特に、相手と親しくなる上で、言葉で通じないことがあるということに少し不安を持っていましたが、表情や体の動きなどで多くの気持ちを共有することができ、とても嬉しかったです。できれば、自分がサポートを担当した方が通う作業所のスタッフさんにも、いろいろと聞いてみたかったですが、運動会は思っていたより早く時間が過ぎていってしまいました。
 


おわりに

 ボラツアーとしては、今回が第4回目となり、今までの反省を活かしつつ、新たな挑戦をしたいと思い企画しました。結果としては、実りのあるボラツアーになったと思います。一般学生の参加者は少なかったですが、事前ミーティングでは、各自で目標を作り発表しました。漠然と活動に参加せずに先に意識することを作ることができ、事後ミーティングの振り返りにおいても様々な話を一般学生ボランティアから聞くことができました。福祉に関するボランティアの参加は勇気がいるという人も多いと思いますが、第一歩としてよい機会になったと感じました。

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