Volunteer Support Officeボランティア支援室
search

「子どもプログラミング教室2017」

子どもも、保護者も「プログラミング」に夢中!

2020年小学校でのプログラミング教育必修化に向けて、保護者の関心も高いイベントを学生がサポート

  • 日 時:2017(平成29)年8月19日(土)
  • 場 所:八景キャンパス(情報教育実習室E)
  • 主 催:金沢区役所、横浜市立大学
  • 参加した学生ボランティア:パソコンクラブ5名、一般学生7名
  • イベントの参加者:午前・午後とも親子20組

3年目のプログラミング教室では学生講師12名が活躍!

 2020年から、小学校でのプログラミング教育が必修化されることになり、興味のあるなしに関わらず小学校に入学した子どもは、何らかの「プログラミング」に触れることになります。こういった社会的状況もあってか、プログラミング教育に対する保護者の方々の関心は、非常に高くなっているようです。金沢区では、27年度より区内小学生に向けて「プログラミング教室」を開催していますが、毎年たいへんな人気で、すぐに定員が埋まってしまうという状況だそうです。

 横浜市立大学ボランティア支援では、学生講師ボランティアの手配等で「プログラミング教室」のお手伝いをしていますが、3年目となる今年は、講師役に12名の学生が名乗りを上げてくれました。夏休みまっただ中の8月19日(土)、午前・午後それぞれ20組の親子が集まり、八景キャンパスのパソコン教室(情報教育実習室)を使って、「プログラミング教室」が開催されました。学生講師ボランティアの面々も、司会進行役と、個別のサポーター役として、親子と触れ合いました。

Joint Appsで簡単に「プログラミング」体験

 使うアプリは「Joint Apps」。プログラム言語の習得の必要はなく、プログラムが組み込まれたブロックをPCまたはタブレット上でつなげるだけで、気軽にアプリ作りが体験できるというものです。簡単な操作で自由に自分だけのアプリをつくることができるので、2時間という短時間でも、また小学生でも、簡単に「プログラミング」を体験することができるアプリです。

 最初の1時間弱は、司会進行役の学生講師による、アプリの使い方の解説。子どもたちはスライドを見ながら、実際に自分で手を動かしてブロックを移動させていきます。学生講師が2組に1人くらいの割合で隣について、保護者の方と一緒に、子どもたちのサポートをしました。ブロックは色分けしてあるので、子どもたちにも色で伝えるとわかりやすかったようです。「青いところを開いて、このブロックをここに持ってくるんだよ」。このように指示すると、低学年の子どもでも理解しやすく、楽しみながら進めている様子でした。

 一方で、まだ体も小さい1年生も多かったため、小さな手でドラッグ&ドロップすることに苦労している子もいました。大人用のマウスではなかなかうまくカーソルを捕えられないため、学生講師が手を添えながら、やり方を教えていました。

ページ移動の仕組みを使って、占いやくじ引きが完成!

 Joint Appsの基本となっているのは「ページ移動」です。“何か”から“何か”に切り替える際は、ページを移動することで、切り替わったように見えます。例えばスタート画面から、カメラの撮影画面に切り替えるのも、それぞれのページを別に作り、両方を移動させることで、あたかもスタートボタンを押すとカメラが起動するように見えているのです。

 後半は、実際にこのページ移動の仕組みを利用して、自分なりのアプリを考えてもらいました。作るのは4ページ。それらを移動させることで何か面白いアプリにしていくのですが、各ページの画面は自分で自由に絵を描いて、それを写真で取り込んで作ります。そこで、まずは絵を描くことに集中する子どもたち!ポケモンや恐竜など思い思いの絵を考えていました。うまく描けない子はお母さんにネットで検索してもらって、それを見ながら真似して描いたり、お父さんやお母さんにも色を塗うのを手伝ってもらったり、白紙の前でしばらく悩んでしまったり…。

 しかし学生講師の皆さんは、そんな子どもたちに向けて、自分がこの日のための事前研修で試しに作ったやり方を伝えるなど、学生講師としてしっかり研修してきたことを存分に伝えられたようです。

 子どもたちの作ったアプリは占いや、くじ引きが多かったようです。時間内に出来上がらなかった子は、おうちに帰って、お父さんやお母さんと仕上げることになりました。現場で学生講師に教えてもらったことを、ご家庭に持ち帰って家族と一緒に行う作業の参考にできるのも、この講座の良いところなのではないでしょうか?

レポート一覧