- 日 時:2016(平成28)年12月17日(土)
- 場 所:横浜市立大学 金沢八景キャンパス
- 主 催:科学倶楽部
12月17日(土)に横浜市立大学 金沢八景キャンパスで「中学生のための科学実験講座 八景実験教室(第2回学生のための科学実験講座)」が行われました。
この日は中学生計5名と親御さんが参加しました。実験の内容は次のとおりです。
- いろいろな化学反応を体験しよう
- 静電気で物が回る!?フランクリンモーター実験
- 宝石の人工合成と電子顕微鏡
いろいろな化学反応を体験しよう
最初の実験『いろいろな化学反応を体験しよう!』では、「イソジンの色が変わる」実験と、「透明な液体から黄金シャワーを作ろう!」の2つが行われました。

☆「イソジンの色が変わる」不思議な実験
イソジンを加えた水に、ビタミンレモンを入れると色が変化すること[ヨウ素が還元され別の物質になる](酸化・還元反応)を手元で確認しました。

参加した中学生は、最初は難しそうにこの酸化還元反応の説明を聞いていましたが、飲み込みが早くすぐにワークシートの空欄を埋めていました。

☆「透明な液体から黄金シャワーを作ろう!」
続いては鮮やかな実験。
ヨウ化鉛溶液を加熱し、その後冷やすことによって、ヨウ化鉛の結晶が見える(再結晶)実験です。
ここからの実験は、白衣と安全眼鏡をつけます。

ヨウ化ナトリウム水溶液(溶液A)に硝酸鉛水溶液(溶液B)を加え、湯煎鍋で加熱します。

加熱している間に、化学反応についてのミニ講義を真剣に説明を聞いていました。
また、ミニ講義後のクイズでは1問目から難問で、大学生でも知っていた人は少数でした。
また、ミニ講義後のクイズでは1問目から難問で、大学生でも知っていた人は少数でした。

さて、温めていたバイアル瓶を取り出し、冷やして、ろ過すると・・・
黄金シャワーが見られました!
黄金シャワーが見られました!
静電気で物が回る!?フランクリンモーター実験

2つ目の実験『静電気で物が回る!?フランクリンモーター実験』では、静電気の力を使ってコップを回す実験です。

自分で作ったライデン瓶(コンデンサー)に静電気を送り、コップを回します。すぐに回りだすものもあれば、なかなか回りださないものもありましたが、最後には全員成功しました。
宝石の人工合成と電子顕微鏡

そして最後の実験。『宝石の人工合成と電子顕微鏡』です。
この実験では、「ルビーやサファイアといった宝石を人工的に合成する実験」と、「SEM(Scanning Electron Microscope/走査型電子顕微鏡)を使って様々な種類の糸などを観察する」2つを行いました。

☆宝石の人工合成
この実験では、酸化アルミニウム、酸化クロム、酸化モリブテン、酸化チタン、酸化鉄、酸化マグネシウム、酸化亜鉛などの薬品を混ぜ、宝石を人工的に作ります。とは言え、なかなか難しく、必ずしも成功するとは限りません。何回か様々な組み合わせや分量を試し、全員が成功することができました。
どんな組み合わせで、どんな宝石を作ろうかと考え、繰り返し挑戦していました。
どんな組み合わせで、どんな宝石を作ろうかと考え、繰り返し挑戦していました。

☆電子顕微鏡による観察
普段、学校で使う顕微鏡は「光学顕微鏡」ですが、今回用いるのは「走査型電子顕微鏡」と言って光ではなく、電子線と呼ばれるものによって観察対象を見ます。

身近な物を使った実験や、普段中学校では使わないような、大学ならではの道具を使うなど、とても良い経験になったと思います。中学生たちも科学倶楽部メンバーも楽しめていたので良かったです。

来年 2017 年の 2 月後半又は 3 月頃に自主研究をテーマとした講座を検討しています。ご興味のある方は、科学倶楽部ホームページ等をぜひ定期的にご確認ください。
横浜市立大学科学倶楽部ホームページ⇒コチラ
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