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福島県震災復興ボランティア チームながぐつプロジェクト

ボランティアは「するもの」ではなく「させていただくもの」

行く前の想像と大きく違った実際の現地の様子。正しい情報を自分で見極める力が必要

  • 日 時:2016(平成28)年1月8日~11日
  • 場 所:福島県いわき市
  • 主催団体名:Gakuvo
  • レポート執筆者:国際総合科学部国際総合科学科 1年 M.T.

活動の概要

1月8日:Gakuvo本社にて顔合わせ、オリエンテーション。福島県いわき市へ移動。ミーティングをして就寝。

1月9日:フェイジョア畑のお手伝い(具体的には風から木を守るために、竹打ち、ネット張りなど)。ミーティングをして就寝。

1月10日:長源寺の年中行事の準備(主に掃除)。その後、おしょうさんに震災当時のお話を聞き「動けない苦しみ」を味わうために座禅。夜は、震災後東北でボランティアをしている梅村さんのお話を聞き、就寝。

1月11日:津波の被害にあった富岡町、久ノ浜へ視察。タクシー運転手山内さんにお世話になる。「パトカーの碑」は皆の心に重いものを訴えた。お昼は、久ノ浜商店街で食べる。その後東京へ帰る。

活動して学んだこと・良かったこと

 まず一番強く感じたことは、自分が行く前に想像していたことが、行った後では大きく変わったということです。メディアで瓦礫まみれの街を見て、福島県全体が今もそんな状態なのかな、と思っていました。しかし、いわき駅に着くと綺麗に整備されており、駅も綺麗で、駅前には飲食店がたくさんありました。イルミネーションも施されており、「ここは本当に福島?」と思いました。福島県を全体として捉えるのではなくて、福島県の中でも場所により被害も復興の度合いも違うということを知りました。何が正しい情報なのかを自分で見極める力が必要だと強く感じました。

 話を聞いていく中で、震災というのは表面的な被害だけではなく二次被害も多くあります。賠償金が引き起こす問題は複雑で、夜のミーティングで話し合ったりもしたのですが、解決策は見出せませんでした。これらの問題にどうアプローチしていけばいいのか、1回このボランティアに参加しただけでは分かるはずがありません。何度か行き、自分自身で解決策を考えていきたいです。

アドバイス

 ボランティアにはいろいろな種類がありますが、ボランティアは「するもの」ではなく「させていただくもの」だということを今回のボランティアに参加し、私は学びました。ボランティアを受け入れる側はボランティアに来てくれた人たちを大切にしてくれます。ボランティアをする側も同じ気持ちを持つことが大切です。ボランティアでは大学の講義より、バイトより、大事なことを学べます。忘れられない言葉にも出会います。忘れられない光景も見ます。忘れられない出会いもあります。忘れられない経験をします。「ボランティアをする」ということは言葉以上の意味を持つことを体感してほしいです!

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