医学部看護学科・医学研究科看護学専攻医学部看護学科
医学研究科看護学専攻
search

地域貢献ニュース9月号(老年看護学領域)

担当:叶谷由佳

新型コロナウイルス感染症対応に伴う看護管理者支援(Nursing Management Assistance Team:NuMAT)について

老年看護学領域では、一般社団法人日本看護管理学会が厚生労働省から委託を受けた「令和3年度厚生労働省看護職員確保対策特別事業新型コロナウイルス感染症対応に伴う看護管理者支援のための試行事業」「令和3~4年度厚生労働省医政局看護課新型コロナウイルス感染症対応看護マネジメント体制整備事業」のリーダーを教授である叶谷が務め、事務局をおき令和3年9月より看護管理者の支援を行っている。2022年9月時点で支援登録者は全国で75名、支援実績は26件である。この支援を行っていて感じるのは、中小規模病院の看護管理者は、施設内の看護管理者数が少ないため、多重業務や判断に1人で奔走し、非常に孤独であるということである。しかし、支援させていただいた看護管理者は管理者として力のある方々なので、話を聞いたり、一緒に課題を整理するだけで、みるみる力を発揮し、リーダーシップをとっていく姿が印象的である。8月頃に鹿児島県の離島に複数の病院をもつ法人の統括看護管理者から電話相談があった。職員の約7割が新型コロナウイルス感染症に罹患し、出勤停止となり、出勤停止期間が短くできないのかという相談であったが、なんともできず、40分ほど話を聞くのみしかできなかった。その後、その統括看護管理者さんが現場の看護職に力を付けるべくメッセージカードを送るという対応をされたようで、それに勇気付けられたという看護師から返事がきたという報告があり、その出来事を地元新聞に投稿したところ、新聞に掲載されたと記事も送られてきた。日々、支援している私たちの方が勇気付けられている。この活動については、雑誌や学会で発表しており、その反響もあり、現在、埼玉支部ができて、広報活動を行っている。10/8よりこの活動の概要説明と参加者と危機管理時の看護管理者の支援はどうあるべきかディスカッションするWEBセミナーを開催する。活動を掲載している雑誌、ホームページ、WEBセミナーチラシは以下を参考にしていただきたい。
・後藤友美、叶谷由佳:厚生労働省「新型コロナウイルス感染症対応のための看護管理者支援事業」Nursing Management Assisstance Team:NuMAT、看護管理、32(8)、660-669、2022
・危機管理における看護マネジメント支援サイト:https://numat.jp/

WEBセミナー運営中のNuMAT事務局

地域貢献