医学部看護学科・医学研究科看護学専攻医学部看護学科
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地域貢献ニュース5月号(看護管理学領域)

担当:勝山貴美子

病院組織の中での対話を支援するファシリテーターの育成 ~地域包括ケアにおいて中心的な役割を担う中小規模病院支援の取り組み~

医経連携の取り組みの一つとして、地域包括ケアの中心的な役割を担う中小規模病院において成員の個々の潜在能力を引き出し、お互いの協働意欲を高めるための対話型組織開発における「対話」を支援するファシリテーター育成を目的として研究を行いました。この研究は、2020年から実施してきた「医療機関における効果的な組織開発とその支援のあり方」の研究を、2021年度は学長裁量事業として研究費を取得し、国際商学部の吉永崇史教授、兵庫県立大学の撫養真紀子教授、甲南大学の北居明教授、長津田総合厚生病院と連携して行うものです。 
病院における対話型組織開発とは、病院職員の中で探究する価値のあるテーマに基づく問いを設定し、職員間での「対話」を重ねる中で生じる組織と個人の両面でより良い変化を生み出すプロセスのことです。2021年度はこの「対話」を効果的に実施するために必要不可欠となるファシリテーターの育成を行いました。Covid-19の感染拡大などで、予定していた研修のいくつかを中止せざるを得ない状況となりましたが、今年度も地域の医療機関を対象とした看護管理学・経営学の学際的な研究を進めていくとともに、地域の他の中小規模病院を巻き込んだ活動へと活動の幅を広げ、地域医療の質を高めることへ貢献していきたいと思っています。

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