医学部看護学科・医学研究科看護学専攻医学部看護学科
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地域貢献ニュース5月号(成人看護学領域)

担当:林

在宅療養支援診療所や訪問看護およびがん看護専門看護師の共同訪問により、最新医学知識を共有し、質の高いがん患者の療養をサポートしています

15年にわたるがん看護専門看護師の活動経験および教育的観点から、教員としての業務に加えて、地域の医療機関で専門看護師としても活動しています。2020年は、特に、新型コロナウィルス感染症による影響で、病院における面会禁止に伴い、医療依存が高い患者さんも在宅療養を希望することが増えています。在宅療養は、病院の入院とは異なり、面会制限を気にせずに大切な家族と一緒に過ごすことが可能です。また、終末期がん患者さんにとって、住み慣れた自宅で介護体制が整った療養環境においては、安心してゆっくりと休息できます。一方で、がん患者さんの在宅療養では、大学病院のような最新医学知識や技術の提供に限界もあります。
2020年、専門看護師としての活動の中で、横浜市在中のAYA世代のがん患者さんの家族および在宅療養支援診療所(横浜市南部から中心部を活動拠点とした複数の医師が所属)の担当医より相談依頼があり、在宅訪問させていただきました。患者さんの苦痛緩和や家族の苦悩に関して、患者さん、家族、医師、訪問看護師、ケアマネジャーによる合同カンファレンスを行い、患者さんや家族に対して、最新の医学的知識を提供し、最善のケア方針を検討しました。その後、夜間帯に熟眠できるようになり苦痛が緩和されました。
日々、地域の病院と教育機関との連携により、最新医学情報、医療技術、ケアの共有を続け、質の高い医療の提供に励んでいきたいです。

※日本看護協会では、専門看護師(徽章)は、以下の6つの役割(実践、相談、調整、倫理調整、教育、研究)を果たしております。

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