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地域貢献ニュース10月号(精神看護学領域)

地域貢献ニュース10月号(精神看護学領域)

担当:松下年子、片山典子、田辺有理子、塩月玲奈 

依存症看護の研究・啓発活動 危険ドラッグやアルコールに関する社会問題への挑戦

 近年、危険ドラッグの使用による交通事故や暴力などの報道が相次ぎました。危険ドラッグのほか、大麻や覚せい剤、アルコール、タバコ、インターネット依存など、依存は身近な社会問題です。精神看護学領域では、この依存の問題について、研究活動、看護師をはじめとする支援者への教育、住民の皆さんへの啓発活動を行っています。
 平成27年9月に開催された第14回日本アディクション看護学会学術集会では、精神看護学領域の教員と大学院生で事例検討会を行いました。1例目は、高齢期のアルコール依存症者で、病院に入院してもその度、結果的に飲める身体になって社会(家庭)に戻るというパターンの繰り返しケースです。家族のサポートがあるゆえに、酒がやめられないという事例でした。2例目は、若いころから問題飲酒を繰り返し、生活保護費をアルコールの購入に充てて、家賃の滞納を繰り返すというサービス依存のケースでした。社会(回復)資源が適切に利用されることを視野に入れた、かつ、対象の自立をとことん目指した対応について、活発に意見交換がなされました。このほか、危険ドラック・女性の薬物依存について研究発表を行いました。

日本アディクション看護学会で事例報告

横浜市立大学でアディクション看護研修会を開催

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