司法機関・更生保護に関わる諸機関を訪問しました
2025.12.22
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精神看護学の大学院生・学科生が司法機関・更生保護に関わる諸機関を訪問しました
大学院の博士後期課程、博士前期課程、看護学科の3・4年生の希望者が、神奈川県警察本部、横浜地方検察庁、横浜保護観察所、横浜市社会福祉協議会(横浜生活あんしんセンター)を訪問しました。
看護師は、多くの専門職と連携しています。
この見学では医療と司法や福祉との連携を学びました。大学院生3名の学びを紹介します。
看護師は、多くの専門職と連携しています。
この見学では医療と司法や福祉との連携を学びました。大学院生3名の学びを紹介します。
神奈川県警察本部では、生活安全総務部の警察官の方から、ストーカー被害や配偶者暴力、虐待などについて、また、公認心理師の方からは犯罪被害者支援についての講義をしていただきました。「かながわ犯罪被害者サポートステーション」によって、非常に手厚く、また包括的に被害者支援が行われていることを知ることができました。警察本部内も見学させていただきました。普段は小学生の見学が多いそうです。
横浜地方検察庁本庁では、検察広報官の方から業務説明を受け、司法面接室や取調室などを見学しました。検事の方からは、児童虐待事案に関する取り組みと、精神障害者に関する制度について講義がありました。司法面接では事実の確認が重要となりますが、つらい体験をしたお子さんにそれを思い出させるような負担を強いる場面でもあります。お子さんの心と身体を守るため、入念な配慮をされていることがわかりました。また、弁護士会とも連携して業務を円滑に進め、被害者の方の支援だけでなく、加害者の再犯防止や社会復帰支援に繋がるよう、制度の整備が進んでいることを学びました。
横浜地方検察庁本庁では、検察広報官の方から業務説明を受け、司法面接室や取調室などを見学しました。検事の方からは、児童虐待事案に関する取り組みと、精神障害者に関する制度について講義がありました。司法面接では事実の確認が重要となりますが、つらい体験をしたお子さんにそれを思い出させるような負担を強いる場面でもあります。お子さんの心と身体を守るため、入念な配慮をされていることがわかりました。また、弁護士会とも連携して業務を円滑に進め、被害者の方の支援だけでなく、加害者の再犯防止や社会復帰支援に繋がるよう、制度の整備が進んでいることを学びました。
神奈川県警察本部および横浜地方検察庁では、犯罪被害者支援の実際についてお話を伺いました。また、横浜市社会福祉協議会(横浜生活あんしんセンター)では、知的障害や精神障害などにより自分ひとりでの判断が難しい方々について、本人に代わり財産管理や契約などの法律行為を行う成年後見制度の実際を見学させていただきました。
今回の学外演習で最も印象に残ったのは、横浜保護観察所における社会復帰調整官の方の講義です。社会復帰調整官は、医療観察制度の対象となった人(心身喪失や心神耗弱など、精神障害により善悪の判断が困難な状態で重大な他害行為を行った人)の社会復帰を促進するために、医療機関や関係機関と連携しながら、必要な助言・指導、そして支援をコーディネートする専門職です。医療観察制度の対象となった方の社会復帰については、抵抗感を抱かれる方もいるかもしれません。しかし、犯罪に至る背景には、精神疾患や生きづらさを抱え、より専門的な治療やケアを必要としている場合も少なくありません。再発防止の観点からも、適切な支援を提供することの重要性を改めて認識しました。精神看護学を専門とする医療従事者として、こうした支援にどのように貢献できるのか、今後も探求していきたいと強く感じました。
今回の学外演習で最も印象に残ったのは、横浜保護観察所における社会復帰調整官の方の講義です。社会復帰調整官は、医療観察制度の対象となった人(心身喪失や心神耗弱など、精神障害により善悪の判断が困難な状態で重大な他害行為を行った人)の社会復帰を促進するために、医療機関や関係機関と連携しながら、必要な助言・指導、そして支援をコーディネートする専門職です。医療観察制度の対象となった方の社会復帰については、抵抗感を抱かれる方もいるかもしれません。しかし、犯罪に至る背景には、精神疾患や生きづらさを抱え、より専門的な治療やケアを必要としている場合も少なくありません。再発防止の観点からも、適切な支援を提供することの重要性を改めて認識しました。精神看護学を専門とする医療従事者として、こうした支援にどのように貢献できるのか、今後も探求していきたいと強く感じました。
横浜市社会福祉協議会横浜生活あんしんセンターに見学に行かせていただきました。
午前中は法人後見の訪問に同行させていただきました。自分で自分の権利を守れない人々がいること、そのような人々を守るために精神看護を学ぶ者として何ができるか考えさせられました。午後は、業務監督審査会の見学をさせていただきました。参加者の各々の専門的立場から活発な意見交換が行われていることが印象的でした。
私は、精神科に特化した訪問看護ステーションで勤務していますが、福祉と医療制度を利用しなんとか地域で暮らしている方は数多くいらっしゃいます。地域で暮らすための最初のハードルが住居ですが、精神疾患があるというだけで、入居できないケースも散見されます。高齢者施設への入居も然りです。このようなケースで、精神看護専門看護師として精神疾患とはどのようなもので、どのようなケアをしていけばいいのか等の情報を共有し、精神疾患のある人を理解していくための架け橋になれないだろうかと考えました。高齢者施設や(精神科に特化していない)訪問看護ステーション、企業など、精神疾患のある人に対する対応の仕方を出張レクチャーするような事業が将来的にできないだろうかと考えました。今日の学びを胸に、これからも自分にできることはなにかを問い続けて学びを臨床現場に活かしていきたいです。
午前中は法人後見の訪問に同行させていただきました。自分で自分の権利を守れない人々がいること、そのような人々を守るために精神看護を学ぶ者として何ができるか考えさせられました。午後は、業務監督審査会の見学をさせていただきました。参加者の各々の専門的立場から活発な意見交換が行われていることが印象的でした。
私は、精神科に特化した訪問看護ステーションで勤務していますが、福祉と医療制度を利用しなんとか地域で暮らしている方は数多くいらっしゃいます。地域で暮らすための最初のハードルが住居ですが、精神疾患があるというだけで、入居できないケースも散見されます。高齢者施設への入居も然りです。このようなケースで、精神看護専門看護師として精神疾患とはどのようなもので、どのようなケアをしていけばいいのか等の情報を共有し、精神疾患のある人を理解していくための架け橋になれないだろうかと考えました。高齢者施設や(精神科に特化していない)訪問看護ステーション、企業など、精神疾患のある人に対する対応の仕方を出張レクチャーするような事業が将来的にできないだろうかと考えました。今日の学びを胸に、これからも自分にできることはなにかを問い続けて学びを臨床現場に活かしていきたいです。
精神看護学
電話番号 787-2752


