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第44回日本看護科学学会学術集会「交流集会」に登壇しました!

2025.02.06
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交流集会 学生と共につくる「アウトカム基盤型教育(OBE)」-YCU『キャリア0.』を活用したキャリア形成の展開-

12月7日(土)、8日(日)、熊本で開催された第44回日本看護科学学会学術集会にて、基礎看護学の教員と3年生5名が学生時代に修得したい6つの基本的能力と具体的な能力を示したYCU『キャリア0.』をテーマに交流集会を開催しました。教員からは、『キャリア0.』の紹介や基礎看護学での授業での活用例を紹介し、学生からは、自身の学修やキャリア形成における『キャリア0.』の活用について、講義や実習、サークル活動を例に紹介しました。
<参加学生の感想:交流集会に共同演者として参加したこと>
日本看護科学学会は看護の中で最も大規模な学会であると聞いたことがあり、元々学会参加に興味があったことがきっかけです。『キャリア0.』は入学当初から継続的に使用しているため、学生にとって身近なものであると感じています。学内で『キャリア0.』における学びを共有する機会は沢山ありましたが、その他の場で話す経験はほとんど無かったため、学会での発表に挑戦してみたいと思い、参加を志望しました。発表に向けた準備として、スライド作成と発表練習を行いました。スライド作成では、文字の大きさや配色などを工夫し、参加者にとって見やすく分かりやすいスライドとなるよう意識しました。また、学生同士で集まり何度も発表練習を行いながら、スライドを動かすタイミングや話すスピードを確認し合いました。
 
当日私達は、YCU『キャリア0.』についての説明に続き、「YCU『キャリア0.』を活用したキャリア展開」というタイトルで発表を行いました。私達はキャリア形成の一環として入学当初から『キャリア0.」を活用しており、今回は活用例として実習や学生生活での関連付けを発表させていただきました。発表者は全員が3年生であったため、領域実習での患者との関わりや海外フィールドワークなど、幅広い分野で関連付けて考えることが出来ました。発表後には、参加者から「看護師にならない選択肢を考える学生のキャリア形成」について質問をいただき、学生が自身の体験や他学生の語りを元に回答し、ディスカッションを行いました。
発表準備の過程においては、自己の3年間の経験を振り返り、『キャリア0.』との関連づけからどのような学びがあったかを確認することができました。実習や試験で忙しくなると、つい振り返ること忘れてしまいますが、振り返ることでその経験は深まり、自己の学びとなるのだと気づきました。また大学生活も後半に入り、『キャリア0.』から、社会でのスタートである『1』へと進んでいく時期になりました。キャリアプランに迷うこともありますが、『キャリア0.』を自分の軸として、歩んでいけたらと思います。また今回の学会参加を通して、研究としての看護により興味を抱きました。いつかまたこの学会で、先生方や仲間たちと再会できるよう、精進していきたいと思います。
 
 <参加学生の感想:日本看護科学学会に参加したこと>
2日間の学会開催中に他の発表を聞く機会を得ることが出来ました。その中で私は母性看護学の発表を聞かせていただき、特に興味を惹かれたのが、「思春期女性の不健康なやせにつながるダイエットの一次予防を目的とした健康教育教材の開発」というものでした。この研究では思春期女性の不健康なやせを予防するために作製したパンフレットに対する養護教諭の評価から今後の課題をみつけるというものでした。私たち3年生は現在卒業研究をすすめるにあたって研究の仕方等を学んでいる最中ですが、身近な題材の発表を聞くことによって分かりやすく伝えるための研究や発表の仕方について大きな学びを得ることが出来ました。また、学会では分野ごとの発表の他にポスターセッションがあり、様々な研究を一度に目にすることが出来、またその場にいる研究者の方のお話を聞くことにより様々な新しい学びを得ることが出来てとても貴重な経験でした。
自分達の発表以外にも興味のある発表を聞き、看護の分野においてどのような研究が行われているのかや発表の仕方など、研究の実際について知ることができました。これから1年間かけて初めての研究を行っていく私たちにとって、研究について実際に肌に触れて学ぶことができるとても良い機会となりました。今までは、看護師という職業のキャリアを考えることがほとんどでしたが、今回の経験を踏まえ、研究や学会での発表を行うことも看護の一部であり、それにより看護の分野の発展になんらかの形で寄与できることは素晴らしいと感じました。今回、このような貴重な経験をさせてくださった皆様に心より感謝申し上げます。
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