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【YCU RESEARCH 2021】COVID関連研究(脳神経外科学)

2021.11.04
  • TOPICS
  • 研究

COVID関連研究(脳神経外科学)

 

2021.11.4

Risk factors for psychological distress in electroencephalography technicians during the COVID-19 pandemic: A national-level cross-sectional survey in Japan

コロナ禍での脳波検査技師の精神的ストレス要因を明らかに 

脳神経外科学   池谷 直樹 助教


国内25箇所のてんかん医療施設と協力して、コロナ禍が日本のてんかん医療に与えた影響について全国規模の調査を行いました。 本研究では、性別、同居者の状況、 COVID-19(疑い)患者への検査の従事、経済的待遇がコロナ禍における脳波検査技師の精神的ストレスの要因となることが示されました。この成果は、脳波検査技師のストレスマネジメントにおける重要なエビデンスであり、臨床神経生理検査スタッフや医療者のコロナ禍での働き方・メンタルヘルスに関するガイドラインに反映される可能性があります。

2021.9.09


Evaluation of a combination protocol of CT-first triage and active telemedicine methods by a selected team tackling COVID-19: An experimental research study

COVID-19診療チーム(チームC)
脳神経外科学            三宅茂太 大学院生
肝胆膵消化器病学  日暮琢磨 講師


世界中で新型コロナウイルス感染症COVID-19の診療にあたる医療従事者の感染が報告され、また医療者の精神的なストレスが問題となっている。当院では、COVID19診療に対して院内感染リスクの低減を目指してチームCOVIDを立ち上げ診療を行った。2020年4月17日~5月24日に10名の医師が協力し、積極的な遠隔医療と外来患者へのコンピュータ断層撮影(CT)トリアージプロトコルの実施を試みた結果、研究期間中、新型コロナウイルスSARS-CoV-2に対する抗体検査で抗体価の上昇はなく、チーム終了時のPCR検査でもチーム全員が陰性であった。さらにSF-36®*の質問を評価したところ、身体的および精神的QOLの悪化はなかった。

この当院の取り組みは、COVID-19に取り組む医療スタッフの安全性を向上させ、COVID-19に対処するシステムの構築に役立つと思われる。
 

*SF-36®は、健康関連QOL(HRQOL: Health Related Quality of Life)を測定するための、科学的で信頼性・妥当性を持つ尺度 
 

2021.6.18

Real-world evaluation of a computed tomography first triage strategy for suspected Coronavirus disease 2019 in outpatients in Japan

COVID-19診療チーム(チームC)
脳神経外科学            三宅茂太 大学院生
肝胆膵消化器病学  日暮琢磨 講師

本研究は2020年2月から5月のダイアモンドプリンセス号から緊急事態宣言、第一波の際に附属病院で立ち上げられた、医師によるCOVID-19診療チーム(チームC)の診療内容を論文報告したものになります。

当時はPCR検査も充足しておらず、COVID-19が疑われる患者さんはCTを撮影し、身体所見とCT所見でCOVID-19疑い濃厚例とCOVID-19の可能性が低い症例とトリアージを行い診療していました。

本研究の対象となった108名の患者のうち、CTトリアージで48名(44.9%)をCOVID-19疑いと分類され、このうち9例(18.8%)がPCR検査で陽性でした。一方、COVID-19の可能性が低いと考えられた群では、PCRで陽性となった患者はいませんでした。CTを用いて高リスク患者を絞り込む方法は有用であったと報告しました。

CTトリアージプロトコルは、COVID-19が疑われる患者のスクリーニングに適用可能であり、特にPCRが十分に行えない地域やそのような状況で役立つと考えられます。 
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