生命ナノシステム科学研究科・佐藤奈緒さん、第15回ムギ類研究会でポスター優秀発表賞を受賞
2021.01.29
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植物の機能変換過程の解明を目指し、オオムギを用いて細胞観察、遺伝子発現解析を実施

生命ナノシステム科学研究科の博士前期課程1年の佐藤奈緒さんが、2020年12月26日(土)にオンラインで開催された第15回ムギ類研究会においてポスター発表を行い、ポスター優秀発表賞を受賞しました。今年度の研究会では、42の大学と研究機関の研究者がオオムギやコムギに関する研究成果発表を行いました。
<受賞者>
生命ナノシステム科学研究科 生命環境システム科学専攻 博士前期課程 1年
佐藤 奈緒 さん(さとう なお)
辻 寛之 准教授
井藤 純 特任助教
<発表演題>
「オオムギのVRN1::GFP 形質転換体を⽤いた幼穂形成過程の1 細胞解像度3Dイメージング」
<研究内容>
茎の先端に存在するシュート頂メリステムは植物の地上部すべての器官の起源となる組織です。シュート頂メリステムは、成⻑相転換により茎頂メリステムから花序メリステムへと機能変換し、この機能変換過程には細胞形態の変化と遺伝⼦発現の変化が伴います。本研究では、オオムギの花序メリステムへの変化の解明を⽬的とし、オオムギの相転換過程で⾒られる側⽣原基の細胞レベルの観察および成⻑相転換を促進する遺伝⼦ VERNALIZATION1 の時空間的な発現解析を⾏いました。
佐藤奈緒さんの受賞コメント
この度、優秀発表賞を頂くことができ、光栄に思っております。研究を進めるうえで苦労したところもありましたが、日頃からご指導してくださる辻先生をはじめ、いつもフォローしてくださる井藤さん、研究室の皆様にも心から感謝いたします。今後もより一層、研究に励んでいきたいと思っています。
指導教員・井藤純特任助教のコメント
受賞おめでとうございます!奈緒さんが地道にコツコツと取り組んできた研究の成果が評価されて、とても嬉しく思います。奈緒さんの今後の研究の展開を楽しみにしています。
指導教員・辻寛之准教授のコメント
受賞おめでとうございます!奈緒さんの努力が認められうれしく思います。この研究は井藤さんはじめ研究室の多くの方々の協力のもと、奈緒さんが主導して進められました。ムギ類のイメージング研究において世界最高レベルにあり、今後さらに重要な発見へとつながっていくと思います。益々の活躍を期待しています。