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【開催報告】8名の院生・学部生の描いた、近未来の糖鎖研究提案を表彰 !

2020.10.19
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  • 研究

第21回比較グライコーム研究会2020横浜 onlineシンポ「糖の起源と進化~宇宙 & 深海~」奨励賞





8月21日(金)、第21回比較グライコーム研究会2020横浜 onlineシンポジウム「糖の起源と進化~宇宙 & 深海~」が、比較グライコーム研究会 世話人会主催、公立大学法人横浜市立大学共催で開催されました。 本シンポジウムは、生命を構成する主成分のひとつである「糖」の起源と進化を、宇宙と深海から異分野融合的にディスカッションする世界初のシンポジウムで、110名のポスドク・院生・学部生、海外(カナダ・中国・アメリカ)から12名の研究者・学生を含む、285名の参加応募があり、当日は約230名の方が参加し、盛況のうちに終了しました。

ディスカッションセクションでは、コーディネーターを務めた共和化工(株)環境微生物学研究所 名誉所長 大島泰郎 博士が、実用や早期の成果を求めることの多い今の日本の学術社会に対して、科学者のもつ「面白いこと」への直観をたよりに、生命の起源・進化・しくみを明かそう、そして生命をも再構築してしまう「新しい生化学」を、分野・世代を超えて取り組んでいこう、と呼びかけるなど活発な議論が行われました。

またシンポジウムでは、近未来の糖鎖科学にインパクトを与える研究テーマの提案を、ポスドク、大学院生、学生から募り、講演者らが審査して8件のすぐれたテーマに、「第21回比較グライコーム研究会2020横浜 onlineシンポ「糖の起源と進化~宇宙 & 深海~」奨励賞」を授与しました。受賞者には、2021年以降の比較グライコーム研究会での発表機会が与えられました。
<受賞者とテーマ>

「巨大ウイルスの糖鎖から読み解く原始生命体における糖鎖修飾の実態」
総合研究大学院大学 関口太一朗

「初期地球にクエン酸回路はどうやってできたか?」
中部大学 工学部宇宙航空理工学科 山田かん奈

「ゼノ核酸(XNA)による複製モデルの構築」
東京大学 大学院総合文化研究科 萩野 勝己

「東山動植物園ポリシアル酸マップ」
名古屋大学 大学院生命農学研究科 森 愛理

「糖鎖を介してタンパク質を規則的に配置する手法の開発」
横浜市立大学 大学院生命医科学研究科 鎌田 健一

「東山動植物園と協力するメダカのグライコミクス」
名古屋大学 大学院生命農学研究科 大本 敬之

「糖鎖認識基板電極を利用した微生物電気化学プロセスの開発」
東京薬科大学 大学院生命科学研究科 山田 祥平

「細菌の”細胞内”共生と糖鎖」
京都大学 大学院農学研究科 宮崎 うらら
<開催概要>

onlineシンポジウム「糖の起源と進化~宇宙 & 深海~」第21回比較グライコーム研究会2020横浜
2020年8月21日(金)14-17時、オンライン開催

主催 : 比較グライコーム研究会 世話人会
共催 : 公立大学法人横浜市立大学 (開催責任 理学部教授 大関泰裕)
後援 : 日本糖質科学コンソーシアム、日本糖質学会、海洋都市横浜うみ協議会、国立研究開発法人海洋研究開発機構JAMSTEC、神奈川新聞社、ヨコハマ経済新聞
助成 : 公益財団法人吉田科学技術財団、公益財団法人横浜観光コンベンション・ビューロー
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