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木原生物学研究所 井藤純特任助教、辻寛之准教授が名古屋大学らとの共同研究により作物種子形状の自動解析技術を開発

2020.04.27
  • 大学からのお知らせ
  • 研究

人工知能技術(機械学習)を用いた種子形状の自動計測により省力化を実現しました。

横浜市立大学木原生物学研究所の井藤純特任助教と辻寛之准教授は、名古屋大学、大阪大学、岡山大学との共同研究により人工知能技術(機械学習)を用いた作物種子形状の自動解析技術を開発しました。

論文は、4月15日「Communications Biology」にオンライン掲載されました。

タイトル
Training instance segmentation neural network with synthetic datasets for crop seed phenotyping. Commun. Biol. 3, 173


○研究背景
作物の種子形状は、品質や栽培適性に影響する重要な農業形質です。多数の種子の形状を人力で計測するには膨大な人手と時間が必要となるため、人工知能技術(機械学習)を用いた計測方法が有効ですが、機械学習のための教師データ作成もまた非常に手間がかかることが問題でした。

○研究内容
本研究では、少数サンプルの画像データから教師データを自動生成する方法を開発することで、省力化することに成功し、人力では不可能なほど多数の種子形状を自動計測する技術を開発しました。この技術を活用することで、これまで測定しきれなかった種子形状を研究者が把握し、その改良を行うことが可能になると期待できます。

本研究は、名古屋大学トランスフォーマティブ生命分子研究所の戸田陽介特任助教、木下俊則教授、大阪大学産業科学研究所の大倉史生助教、岡山大学 資源植物科学研究所の最相大輔准教授、岡田聡史特任助教との共同研究で実施されました。

辻准教授の参画するCREST「植物頑健性」(データ科学に基づく作物設計基盤技術の構築)による支援を含む成果です。
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