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木原生物学研究所の辻 寛之 准教授が、JSPS国際共同研究事業プロジェクト終了時の総合的評価で最高評点を獲得。

2020.04.09
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木原生物学研究所の辻 寛之 准教授が、JSPS国際共同研究事業プロジェクト終了時の総合的評価で最高評点を獲得。

日本学術振興会の国際共同研究事業「頭脳循環を加速する戦略的国際研究ネットワーク推進プログラム(28年度・29年度)/国際的な活躍が期待できる研究者の育成事業(30年度)※1」にて、木原生物学研究所の辻 寛之 准教授らが平成28年度採択事業として取り組んでいたプロジェクトにおいて、終了時の総合的評価で最高評価となる評点4と評価されました。

※1「頭脳循環を加速する戦略的国際研究ネットワーク推進プログラム/国際的な活躍が期待できる研究者の育成事業」:国際共同研究ネットワークの核となる優れた研究者を育成し、我が国の学術の振興を図ることを目的とし、大学等研究機関が海外のトップクラスの研究機関と世界水準の国際共同研究を行うことを通じて、相手側への若手研究者の長期派遣と相手側からの研究者招へいの双方向の人的交流を展開する取組を支援することを目的とするプログラムです。


[主担当研究者]
辻 寛之 准教授
[事業名]
我が国を拠点とした実用作物の世界最先端ゲノム編集研究国際ネットワークの構築(28年度、29年度) 実用作物の世界最先端ゲノム編集研究を国際的に牽引する研究者の育成(30年度)



[研究概要]
キャッサバ※2商業品種を対象とした世界最高の実用性を有するゲノム編集技術を開発し、また、そのための世界的な拠点をいち早く日本に確立し、商業品種のゲノム編集における国際ネットワークを構築、牽引することを目的に、(1) ゲノム編集の標的遺伝子、特に花芽形成遺伝子の同定、(2) 高効率な形質転換系の開発、(3) 高効率なゲノム編集技術の開発に取り組みました。

※2キャッサバ:塊根からデンプンを取り食用等に利用され、タピオカの原料としても知られている。通常の作物が生育困難な過酷な環境でも大きな生産性を示す為、対象とし研究を実施した。

辻准教授のコメント

植物ゲノム編集の社会実装の第一線の研究機関とともに国際共同研究を推進できたことをとてもうれしく思います。理化学研究所、農研機構の国内拠点、およびコロンビアやベトナム、アメリカの国際研究拠点の皆さまの協力のおかげです。この研究を礎として現在もさらに活発な国際共同研究を展開しており、今後大きな発展を遂げられるように研究を進めていきます。
[本事業について]
本事業は横浜市立大学・木原生物学研究所が代表機関となり、国際熱帯農業センター(CIAT, コロンビア)のManabu Ishitani研究室・Luis Augusto Becerra Lopez-Lavalle研究室、ベトナム農業遺伝学研究所およびキャッサバ分子育種国際研究所(AGI /ILCMB)、米国ミネソタ大学 Dan Voytas 研究室、同じく米国パデュー大学 Stan Gelvin研究室と国際共同研究を行ってきました。 国内研究拠点として理化学研究所・環境資源科学研究センター 関原明研究室、農研機構・先進作物ゲノム改変ユニット 土岐精一研究室とも協力して研究を進めてきました。両研究室は横浜市立大学・木原生物学研究所の連携大学院でもあります。

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