生命ナノシステム科学研究科生命ナノシステム科学研究科
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大学院生 種村晶さんが、Keio Astrobiology Camp 2024でポスター賞を受賞!

2024.05.02
  • TOPICS
  • 学生の活躍
生命ナノシステム科学研究科 博士前期課程1年の種村晶さんが、2024年3月18日(月)~20日(水)に慶應義塾大学 先端生命科学研究所(山形県鶴岡市)で開催された「Keio Astrobiology Camp 2024」において、ポスター賞を受賞しました。
会場の壇上で表彰される種村さん。背景は種村さんのポスター。
受賞者
生命ナノシステム科学研究科
博士前期課程1年(受賞当時)

種村たねむら 晶  あきら さん


指導教員
生命ナノシステム科学研究科
山本 正浩 客員准教授
(海洋研究開発機構(JAMSTEC) 超先鋭研究開発部門(X-star) 研究員 )

受賞内容
Keio Astrobiology Camp 2024
ポスター賞(大学生・修士課程学生の部)受賞

講演題目
地球の海から太陽系の海へ
今回の発表内容について種村さんに解説していただきました。
深海に存在する熱水噴出孔では、海底下の水が地熱によって温められ熱水として海底面から噴き出しています。また近年、深海熱水噴出孔周辺では放電現象が起きていることが明らかになりました。約40億年前の地球において最初の生命が誕生した場所の候補として深海熱水噴出孔が考えられています。私たちは熱水噴出孔で発生する電気が前生物的な代謝システムを駆動させたとする「電気化学進化説」を提唱しています。私たちの研究では、熱水環境を模擬することのできるフロー式の反応装置を使用し、熱水と海水の間で発生する沈殿反応・放電現象・有機電気化学反応の観察と分析に取り組んでいます。本発表では、私がこれまでに行ってきた電気化学進化の再現実験について紹介し、また、土星の第二衛星であるエンセラダスに存在するとされる深海熱水噴出孔での生命探査に対するアプローチについて考察しました。
種村 晶さんのコメント
約1年前に研究をスタートし、山本正浩先生をはじめとした海洋研究開発機構の皆様に支えられながら今に至ることができています。心より感謝申し上げます。今回のイベントでは自分の専門外である惑星科学や天文学といった分野の方々と接する機会が多く、アストロバイオロジー(宇宙生命科学)という学問の広がりを実感することができました。異なる角度からアストロバイオロジーに取り組んでいる同世代の仲間たちとの出会いを契機として、学際的な知見を更に深め自らの研究へ生かしていこうと思います。
指導教員 山本 正浩 客員准教授からのコメント
幅広い学術領域で構成される研究集会で自身の研究テーマについて説明し、内容を理解してもらえたことはとても良かったと思います。次に期待されるのは仮説の真偽を確かめる「結果」ですので、引き続き実験を頑張ってください。リアクター開発を伴う実験になるため、日々試行錯誤の連続で苦労も多いですが、持ち前の粘りで目の前の障害を一つひとつ乗り越えて行かれることを願っています!
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