遺伝性乳頭状腎細胞癌(HPRC)
METという遺伝子に生まれつき病的バリアントがあり、両側の腎臓に乳頭状腎細胞癌を多発する疾患です。本邦においては現時点では稀少な疾患ですが、少しずつ見つかっています。
腎細胞癌を発症する年齢や浸透率(その遺伝的背景のある人が病気を発症する率)は家系ごとに大きく異なります。この疾患の腎細胞癌は初期であれば1年間に平均で0.15cm増大します。治療戦略はVHL病やBHD症候群と同様で、2cmルールが適用されます。
本疾患はとても希少であり、HPRCと診断されたもしくは可能性があると言われた方は、お気軽にご相談ください。


多発するHPRC腎癌(オレンジ矢印):最大の腫瘍の大きさが2cmに達するまで経過観察を行います。
ご紹介先
〒236-0004 横浜市金沢区福浦3-9 横浜市立大学附属病院 泌尿器科 遺伝性腎腫瘍外来
原則、月曜日と金曜日の午前中ですが、学会などで担当医師が不在にしていることがありますので、お電話でご確認の上、来院されてください(病院代表番号の045-787-2800から泌尿器科外来までお問合せください)。
まずは遺伝性腎腫瘍である可能性の有無について診察させていただきますので、お気軽にいらっしゃってください。
ご相談先
メールアドレス:iJingan★yokohama-cu.ac.jp(★マークを@に変更して下さい)(担当:入部、青盛、軸屋、川浦、野口、蓮見)
こちらでは、当院への来院を考えていらっしゃる患者さんや、遺伝性腎腫瘍であるかの判断が難しく当院へのご紹介を迷われている主治医の先生方からのご相談を受け付けております。
遺伝性腎腫瘍に関する情報だけをご希望の場合も、お気軽にご連絡ください。
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