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化学療法センター

化学療法センターで力を入れていること

重症アナフィラキシー対応

アナフィラキシーはアレルギー反応の一種で、重篤な場合は血圧低下、呼吸困難が生じて生命の危機となります。抗がん剤はアナフィラキシーの出現しやすい薬剤とされており、抗がん剤治療における課題のひとつでした。
従来はどの薬剤をどのように投与した場合に副作用が出やすいのかはっきりしておらず、対応に苦慮しておりました。当化学療法センターでは、2013年から2020年までに院内で経静脈化学療法を受けた全患者さん(5584名)の抗がん剤投与(88200件)データを解析し、重症アナフィラキシーのリスクを特定しました
Horita et al. Cancer Med. 2021 Oct; 10(20): 7174–7183。
タキサン系抗がん剤(パクリタキセル、ドセタキセル)の初回投与の投与後10分間、プラチナ系抗がん剤(シスプラチン、カルボプラチン、オキザリプラチン)の累積10回以上の投与において投与10分後~30分後は特に重症アナフィラキシーのリスクが高いと判断されるため、急変時の対応のしやすいように、ナースステーション近くのベッドで治療を受けて頂きます(看護師がご案内しますので、指示に従ってください)。患者さんにはアナフィラキシー発症時の症状(めまい感、発汗、皮膚が赤くなる等)をご説明しますので、症状があるときにはナースコールのボタンを押して下さい。

病室病室

副作用マネージメント

当化学療法センターでは、問診票を用いた看護師による副作用確認を毎回おこなっております。副作用がみられた場合、薬剤師・主治医と連携して症状コントロールに取り組んでおり、患者さんが安心して治療を受けられる体制を作っております。

がん相談支援センターとの連携

当院では患者さんの様々な疑問・不安・ニーズに対応するため、がん相談支援センターを設立しております。医学的な内奥のみならず、治療と仕事の両立、子育てや介護、外見の変化への対応、緩和ケア、気持ちのせいりなど、療養生活全般についてソーシャルワーカーや専門看護師・認定看護師が相談支援にあたっております。
治療中の患者さんで、祖がん相談支援センターのサポートをご希望される場合は、化学療法センターの看護師にお声かけ頂ければ対応させて頂きます。