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【開催概要】市民講座「難病の謎を解けるか~トランスレーショナルリサーチの最新事情~」

2016.10.05
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「難病の謎を解けるか~トランスレーショナルリサーチの最新事情~」

平成28年10月5日(水)開催概要

講師 :芝田渉(横浜市立大学トランスレーショナルリサーチ推進室准教授)

今回は、「難病の謎を解けるか~トランスレーショナルリサーチの最新事情~」と題して、トランスレーショナルリサーチ推進室の芝田 渉准教授が講演を行いました。

まず難病の説明を通じて、基礎研究で得られた研究成果を疾患の診断や治療、および予防といった臨床へとつなげるトランスレーショナルリサーチ(TR)研究について解説を行いました。そして、芝田准教授が視察した米国の研究施設の説明を交えながら、TR研究における米国と日本それぞれの取り組みを紹介しました。
続いて、TR研究を推進する上で重要な、バイオバンク事業の解説を行いました。バイオバンクとは、患者さん等から提供された組織検体や診療情報、血清を同意の元保管・管理し、研究者へ提供する事業のことであり、横浜市立大学でも実施しています。その本学のバイオバンク室の状況について、現在の検体の保管数や血清の収集状況、利用の方法について紹介しました。その後、難病治療に関連して、胃がんに関する最新の研究や治療の話をした上で、定期的な検診の必要性を説明し、講演を締めくくりました。

質疑応答では多くの質問が寄せられました。受講者の方からは「トランスレーショナルリサーチについて初めて知りました。大変重要であることが講演を通して分かりました」「研究におけるジレンマや、患者さんへの同意書等様々な課題に対して、先生が誠実に取り組まれていることが伺えて感銘を受けました」というご感想をいただきました。
今後も当センターの研究成果情報を講座やWEBサイト、広報物等を通じて皆さまに公表していきますので、何卒よろしくお願いいたします。
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