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生理学高橋琢哉教授が2019年度塚原賞を受賞

2020.04.28
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生理学高橋琢哉教授が2019年度塚原賞を受賞

横浜市立大学学術院医学群生理学  高橋琢哉教授が、公益財団法人ブレインサイエンス振興財団 第34回 2019年度 塚原仲晃記念賞を受賞しました。
受賞課題は「神経回路形成のメカニズム解明と臨床応用」です。

塚原仲晃記念賞は、脳の記憶・学習のメカニズムを知ることに一生を懸け、世界的な研究成果を発表し続けてきた塚原仲晃教授(大阪大学基礎工学部)の業績を称え、記念するために設けられた賞で、生命科学の分野において独創的な研究を行っている50歳以下の研究者を対象に、賞牌および賞金100万円が贈呈されます。

高橋琢哉教授は、これまでにヒト脳での神経伝達が、シナプス後部に局在するAMPA型グルタミン酸受容体によって担われ、シナプスの異常が様々な精神神経疾患と密接に関係することを解明してきました。てんかんやうつ病、統合失調症など、幅広い疾患を対象にしたアプローチにより、精神神経疾患の診断・治療法の創出を目指しています。
2018年4月には、脳卒中後のリハビリテーション効果を大きく促進する新薬の候補化合物を特定した研究成果についてScience誌に論文が掲載され、また、最近では、脳の活動や病態に関与していると考えられているAMPA受容体のイメージングをヒトで可能とするPETイメージング剤の開発に、世界で初めて成功し、この研究成果が、Nature Medicine誌に掲載されました。

高橋琢哉教授略歴
1995 年慶應大学医学部 卒業
2000 年Yale 大学大学院博士課程 修了
Cold Spring Harbor 研究所(2000 年)
Postdoctoral fellow(2001-2005) を経て2006 年から現職
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