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臓器再生医学 武部准教授の論文がCell Stem Cell Best of 2015に選ばれました!

2016.10.31
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臓器再生医学 武部准教授の論文がCell Stem Cell Best of 2015に選ばれました!

大学院医学研究科 臓器再生医学 谷口英樹教授、武部貴則准教授らの研究グループは、2013年に、世界で初めてヒトiPS細胞から血管構造を持つ機能的なヒト臓器を創り出すことに成功し、さらにこのヒト肝臓の原基を生体内へ移植することでヒト血管網を持つ機能的な肝臓へと成長し、最終的に治療効果が発揮されることを明らかにしました。(Takebe T, et al. Nature, 2013)
さらに、2014年には、新たな移植部位やその詳細な手技を検討することにより、最適な移植手法を見出すことに成功し(Takebe T, et al. Nature Protocols, 2014)、このメカニズムを他器官の作製に応用した結果、肝臓のみならず、膵臓、腎臓、腸、肺、心臓、脳から分離した細胞から3次元的な器官原基を創出することにも成功しました。創出された3次元器官原基は、移植後すみやかに血流を有する血管網を再構成するのみならず、機能的な組織を自律的に形成することが明らかとなりました。(Takebe T, et al. Cell Stem Cell, 2015)
この研究成果を発表した論文が、2015年にこのJournalに掲載された論文の中で、ダウンロード数が多く、画期的な研究成果であると評価され、Cell Stem Cell Best of 2015に選出されました。
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