YCU 受験生ポータルサイト 横浜市立大学

YCU 受験生ポータルサイト

国際マネジメント研究科修士2年 飯塚侑大さんが、筆頭著者の論文が内閣府発行の経済分析で公刊! 新型コロナウイルスをきっかけに、悲劇から学べることを考えて研究を開始

大学院国際マネジメント研究科修士2年の飯塚侑大さんが筆頭著者となる論文が、内閣府経済社会総合研究所が発行し、マクロ経済の分析や生産性向上・成長力強化へ向けた研究などを掲載している学術誌「経済分析」に公刊されることが決定しました。
今回は飯塚さんに、取り組んだ研究・論文について紹介していただくとともに、所属している中園善行ゼミ(マクロ経済学)やYCUの魅力についてお話を伺いました。

マクロ経済学とは?(飯塚さん解説)
一国の経済がどのように動くのかを研究する学問分野です。個人や個々の企業などの小さな経済活動に着目する“ミクロ”経済学に対し、政府・国民全体・企業全体の経済活動に着目するのが“マクロ”経済学です。扱うテーマには物価や失業率、GDPなどがあります。

なお、飯塚さんは、同研究科の博士後期課程3年生の菊池淳一さんと共同研究を行い、今回の論文公刊に至りました。
(菊池さんの過去の受賞記事)
https://www.yokohama-cu.ac.jp/admissions/yokoshiri/students/2018/20190320_junichi_kikuchi.html

飯塚さんに論文・研究についてお聞きしました。
—今回、飯塚さんが筆頭著者の論文が公刊されるとのことですが、論文の概要を教えてください。
研究室にて

公刊される論文は「インフレ期待(*)」に関する研究です。この論文の中で明らかにしたことは、2点あります。1つは従来の方法の問題を克服した、新たなインフレ期待の測定方法を提示したことです。もう1つはコロナ禍における消費者のインフレ期待を分析し、個人的な出来事が、国全体の物価上昇率の予想であるインフレ期待に影響を与えることを明らかにしたことです。

*インフレ期待…将来のインフレ率(物価がどれくらい上昇するか)の予想のことです。現在のインフレ率に影響を与えるため、金融政策を考える上で非常に重要とされています。

—どのような経緯で研究を始めたのでしょうか。

きっかけは新型コロナウイルスのまん延です。世界中を襲った未曽有の悲劇から学ぶことはないかと考えたことが直接のきっかけです。

—今回の研究や論文をまとめる中で、特に苦労された点をお聞かせください。

データの処理や分析方法の選定に時間がかかりました。先行研究論文を読んでいると、分析方法や結果は一見単純なものに見えます。しかし、実際に手を動かしてみて、そこに至るまでに地道な作業や幾度ものトライ&エラーがあるということを知りました。

所属している中園ゼミについてお聞きしました。
-中園ゼミではどのような事を学んでいますか?

学部時代には、マクロ経済学の仕組みを英語の教科書を用いて学びました。また、PCを使ったデータ分析にも取り組みました。理解できるまで中園先生が丁寧に解説してくださったので、付いていけなくなることはありませんでした。大学院ゼミでは、自身の研究のほかに経済理論や分析手法について学びました。

-なぜ中園ゼミを選んだのでしょうか?
研究室の後輩と

中園先生の人柄に魅かれたためです。中園先生は私が学部1年生の時に受講したマクロ経済学の入門講義をご担当されておりました。受講生を飽きさせない工夫が随所に盛り込まれた講義で、90分があっという間に感じたことを覚えています。謙虚で静かな振る舞いとは対照的に、経済学を語られるときは非常に情熱的で、「こんな大人になりたい」と思い中園ゼミの門を叩きました。

今回の論文公刊に関してコメントをお願いします。

マクロ経済学の素晴らしい研究者である中園先生、菊池さんと共に研究をさせていただき、論文という形に残せたことは身に余る光栄です。また、分析や執筆に際し、貴重なご意見をくださった諸先生方、研究室の仲間には感謝の気持ちでいっぱいです。この場を借りて皆様に感謝申し上げます。ありがとうございました。

指導教員 中園善行准教授のコメント

コロナ禍から何を学ぶのか?飯塚さんは経済学徒としてコロナ禍が日本経済に与えた影響に強い関心を寄せられました。内閣府経済社会総合研究所の国際共同研究プロジェクトに研究協力者として参画した飯塚さんは、コロナ禍で実施された特別調査の結果を、限られた時間内で迅速に整理・分析し、世界的にも例がない新しい証拠を提示することに成功しました。その間、飯塚さんは研究成果を複数の学会で報告し、論文を磨き続ける努力を惜しみませんでした。辛いことや苦しかった時期もあったと思います。
飯塚さんの地道な努力が査読付き雑誌に公刊論文として結実したことはうれしい限りです。飯塚さん、本当におめでとうございました。

ヨコ知リ!1問1答!

素晴らしい研究成果をあげた飯塚さんも数年前は受験生。受験生時代のことを1問1答でお聞きしました。

①YCUをいつ知った?
⇒高校3年生のクリスマスです。
②なぜYCUを選んだ?
⇒受験の神様からのクリスマスプレゼントだと思ったからです。
③試験前日の過ごし方は?
⇒合格祈願のお守りを抱いて眠りました。
④センター試験の結果はどうだった?
⇒帯に短しタスキに長し、と言った点数でした。
⑤試験当日のマストアイテムは?
⇒合格祈願のお守りです。
⑥おすすめ参考書
⇒テオーリア 最新倫理資料集
⑦1番勉強した場所・時間帯
⇒玄関で、朝・昼・夕食後に。
⑧試験当日の失敗談
⇒合格祈願のお守りを紛失してしまいました。
⑨受験勉強中のリラックス方法は?
⇒鏡の中の自分に向かって「リラックスしているね」と何度も言うことです。
⑩受験勉強中、よく聴いた曲は?
⇒【勉強用・作業用BGM】α波で超集中・記憶力アップ

(2022/10/18)

PAGE
TOP