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YCU授業探訪 後編
学びながら実践し、実践しながら学ぶ ~授業で制作したポスターを店舗に掲示~

前編に続き、今回も本学の魅力あふれる授業をご紹介します。
今回、紹介するのは、国際商学部の「企画立案型実習A」という授業です。この授業は、アクティブラーニングによる学びで実践的なテーマに挑戦するもので、さまざまな企業や自治体と連携して進められます。
今回は、企業の「ポスター」制作を通じて、マーケティング、ブランド・マネジメントについて学びます。

コロナ禍という事もあり、6日間15コマの約1週間というスケジュールをすべてオンラインで実施しました。
オンラインという授業形態の中でも、協力いただいている企業の方々のサポートのおかげで学生達が最大のパフォーマンスを出せるようになっています。
学生達の濃密な1週間を4つのPartに分けてご紹介します。

今回、制作するポスターの対象企業は、横浜南部市場内にある「鮮魚加工品の製造販売・ソース、調味料の製造販売」などを行っている企業「横濱屋本舗」さんです。
2011年には和食レストランをオープンしています。

出典:横濱屋本舗HP(http://yokohamayahompo.com/)
<Part 1>講義
横浜食品グループ(株)横濱屋本舗 
統括顧問 丸山和俊 氏

実際に、企業のポスターを作成するためには、マーケティングの基礎知識だけではなく、プロモーションとは何なのか、制作するポスターの対象企業や商品への理解、そして、ポスターの仕組みや制作過程を勉強する必要があります。
そのため、指導教員である柴田先生からのマーケティング基礎の講義だけではなく、ご協力いただいている企業の方々にも講義をしていただきました。
その道のプロから実践に近い形で講義を受けられることが大きな特徴の1つです。

<Part 2>ポスター制作実習
(株)横浜メディアアド
企画開発室 足立慎悟 氏

いよいよグループワークを中心としたポスター制作です。今回の授業に合わせて、指導教員が企業の方々と考えたテーマは3つあり、それぞれ必要な要素を元に制作していきます。

・テーマ1
 横濱屋本舗「企業ブランディング」ポスターを作ろう!
・テーマ2
 横濱屋本舗「商品」ポスターを作ろう!
・テーマ3
 横濱屋本舗食堂「アジフライ」ポスターを作ろう!

授業では、Zoomのグループ分けが出来るブレイクアウトルーム機能を活用し、ポスター制作を各グループで進めていきました。作業を進めていく中で、学達達が疑問に感じたり悩んだりしたら、チャット機能などを使い、指導教員や企業の方々とコンタクトを取る事で、アドバイスがもらえるような体制となっていました。
広告会社の方からは、広告を作る側の目線やプロセスなどのアドバイス、ポスター制作会社の方からは、デザインに関する具体的なアドバイス、指導教員からは、スケジュール管理や最後に控えるプレゼンのアドバイスなど、サポート体制がしっかりと確立されているからこそ、短時間でも成果を形にできる授業になっています。

<Part 3>プレゼンテーション
グループワークの内容を発表している画面

グループそれぞれが、制作した作品についてプレゼンテーションを行います。
同じテーマでも、どのようなプロセスをたどって、どのような考えでポスターが出来たのかなど、他のグループのプレゼンテーションを聞くことで、授業(マーケティング、ブランド・マネジメント)に対しての理解が深まります。
プレゼンテーションの相手が、指導教員や他の受講学生だけでなく、プロモーションのプロである広告会社やポスター制作のプロである制作会社の人というのも、一般的な授業では味わえない特色になります。

<Part 4>講評
(株)ディーシーシー
代表取締役社長 辻本佳生氏

プレゼンテーションが終わった後は、制作会社の方からそれぞれの作品に対して、コメントを貰う事で、授業を振り返ります。
パソコンの画面上では良いと思った作品も、大きなポスターサイズにしてみるとロゴが大きすぎたり、文章が見えなかったり、なかなか気が付かない細かい部分にまで丁寧にコメントをしていただきました。

(株)横浜メディアアド
取締役 企画開発室長 吉田絹子 氏
※所属は2021年6月当時※

授業の終わりでは、受講生全員の感想の他、ご協力いただいた企業の方々にもそれぞれコメントを頂戴し、ここで授業は終了。後日、講評していただいたコメントを参考に、それぞれのポスターをブラッシュアップしたものを実際に企業の方に提出します。
授業の最初から最後まで、企業と大学が連携して実現した授業ならではの強みをフル活用している様子が伺えました。

最後に、今回の授業で学生達によって製作されたポスターをご紹介します。
最終的には、5チームから7つのポスターが生まれました。そのポスターは「横濱屋本舗」さんにもご好評で、一部のポスターは、実際に店舗に掲示されています。

学生達は、学びながら実践し、実践しながら学ぶというスタイルの授業を通して、自分達が製作したポスターが、企業のポスターとして採用され、多くの利用客の目にふれるという貴重な体験ができたと思います。

今回は、前編・後編と、ヨコハマで学び、課題解決のプロセスを身に付けられる、YCUの魅力ある授業をご紹介しました。

横浜市立大学 柴田准教授

<今回の取材授業>
国際商学部 企画立案型実習A
<指導教員>
横浜市立大学 国際商学部 准教授 柴田 典子


(2021/10/25)

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