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YCU授業探訪 前編
三井アウトレットパーク 横浜ベイサイドで授業

YCUでは、コロナ禍の現在、オンラインと対面のハイブリットで授業を実施しており、キャンパスにも少しずつ学生の顔が見えるようになってきました。 ニュースを見ていても、入学後に一度も大学に通えない学生がいると話題になるなど、学生たちの大学生活に関する満足感の低下が課題となっています。 今回は、そんなコロナ禍の大学において、感染対策をしたうえで、実施している魅力あふれる授業を紹介します。

今回、紹介するのは、国際商学部の企画立案型実習B(*1)という授業です。
なんと、実習の場所は、横浜市立大学と同じ横浜市金沢区にあるアウトレット施設「三井アウトレットパーク 横浜ベイサイド」です。
今回はCブロック3階にあるBayside Lounge(*2)をお借りしました。
※毎年、授業内容・場所は異なります。

*1 企画立案型実習とは?
アクティブラーニングによる学びで実践的なテーマに挑戦する授業で、さまざまな企業や自治体と連携した授業。
*2 Bayside Loungeとは?
地域の活動・魅力発信拠点として2020年のリニューアル時に新設された多目的スペース。

授業は3日間連続で実施され、総勢22名の学生が参加しました。
三井アウトレットパーク 横浜“ベイサイド”という名の通り、海風を感じながらの開放的な空間で学んでいました。
以下では、授業の様子を少しだけ紹介します。

<Day1>話を聞き、理解を深める!
三井不動産 小松原様

今回の実習場所である三井アウトレットパーク 横浜ベイサイドは、2018年に一度閉館し、2020年6月にリニューアルオープンしました。
その際のリニューアルプロジェクトのメンバーだった三井不動産 小松原様のお話は、非常に有意義なもので、学生たちの真剣な眼差しが印象的でした。

お話の中で、リニューアル前と比較して、ライフスタイル型(家具や車、アウトドアなど)のストアを増やしたり、地元の店舗を調整したり、店舗数も倍以上になるので、テナントのバリエーションに合わせて、配置を考え、調整しているという内容がありました。また、「New Marina Life」というコンセプトが企画段階で生み出され、今でも運営において大切にされているとのお話がありました。
私達が何気なく回っている1店舗、1店舗が考えられた施設構成になっていることが分かりました。

三井不動産商業マネジメント 中村様

次に、実際に三井アウトレットパーク 横浜ベイサイドを運営している中村様から、集客イベントの実施や地域連携の活動など様々な事を模索し、調整されていることの説明がありました。
また、現状と課題について、本授業の指導教員である芦澤先生や学生達とディスカッション形式でお話されていました。

お話の中で、アウトレットという場所は大半の人が「買物」をしたいから訪れる場所ではあるが、来た時に実施しているイベントなどがお客様の思い出になってほしいという言葉があり、三井アウトレットパーク 横浜ベイサイドが、お子様への体験イベントや地域の方の活躍する場として金沢区の発展のための場所になる事を考え、企画・運営されている点が印象的でした。

<Day2>考えて、アイデアを出し、話し合う。
グループワークの様子

この日は、次の日の企画提案に向けて、三井アウトレットパーク 横浜ベイサイドの課題や強みを話し合っていきます。
既にある良いところを伸ばすだけではなく、こうなってほしいな・・・という自分の願望がそのままアイデアになります。
三井アウトレットパーク 横浜ベイサイドに訪れるのは、家族連れ、恋人、シニアなど幅が広いからこそ、いろいろな視点が重要で、学生たちが訪れた際に感じたちょっとした「不満」が、そのまま企画のアイデアに発展していくグループもありました。

<Day3>いよいよ発表。
グループワークの内容を発表する学生

プレゼンの準備をして、いざ発表です。
プレゼン相手が先生だけではなく、実際のイベントの企画や運営をしている三井不動産商業マネジメントの方や協力会社の方々というのが、産学連携(*3)ならではの今回の実習のハイライトです。

*3 産学連携とは?
新技術の研究開発や新事業の創出を図ることを目的として、大学などの教育機関・研究機関と民間企業が連携すること。

今回の最終発表会で学生が提案した企画は、三井アウトレットパーク 横浜ベイサイドとの連携イベントとして、開催を予定しているそうです。
どんな内容なのかはまだ秘密ですが、その際にはまた紹介したいと思います!

最後に、受講した学生の声をお届けします。(授業後のアンケートより抜粋)

-久々の対面授業でコロナ前の対面での授業を懐かしく感じ、直接あって話すことが楽しいことに改めて強く感じました。

-実践的な学びがしたくてこの講義を取ったが実際に自分自身のアイデアを外部の人が本当に頼っていたり発想を取り入れようとしていることが伝わり満足している。
 自分達の提案したアイデアがもし取り入れられてアウトレットの繁栄に繋がる可能性があると考えるとワクワクし、気分良く寝れそうです。

-久しぶりの対面授業でわくわくどきどきしていましたが、実際に顔を合わせてお互いの考えやアイデアを共有し合える環境は、
 オンライン授業時よりも得るものが多く、何よりもそれらを肌で感じることができ、たくさん考えを巡らせた一日でした。
 対話の中でも、また異なる切り口からを変えることで、こういう視点や考え方もあるんだと、さまざまな気づきや刺激を得ることができたと感じています。

横浜市立大学 芦澤准教授

<今回の取材授業>
国際商学部 企画立案型実習B
<指導教員>
横浜市立大学 国際商学部 准教授 芦澤美智子


(2021/10/04)

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