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大学院生の林 龍平さんが、第31回横浜環境活動賞(児童・生徒・学生の部 実践賞)を受賞

2025.02.10
  • TOPICS
  • 学生の活躍

海の魅力を発信し、環境改善に尽力

生命ナノシステム科学研究科 博士前期課程2年(生命環境システム科学専攻)林 龍平さんが、第31回横浜環境活動賞(児童・生徒・学生の部 実践賞)を受賞し、2025年1月14日に横浜市庁舎で開催された表彰式で平原敏英 横浜市副市長より表彰状が授与されました。 
(左から)戸川 横浜環境活動賞審査委員長 、
林さん、平原 横浜市副市長
受賞者
生命ナノシステム科学研究科 
博士前期課程2年
生命環境システム科学専攻
林 龍平はやし りゅうへいさん

活動支援教員
生命ナノシステム科学研究科
大関 泰裕おおぜき やすひろ教授(糖鎖生物学)

受賞
第31回 横浜環境活動賞
(児童・生徒・学生の部 実践賞)  
活動内容について、林さんに解説していただきました。
学部、大学院の3年間にわたり、主に「海洋都市横浜うみ博」において、海産動物の展示、実験教室、動画制作を行い、これらを発信することによって、海の環境保護や脱炭素の重要性に気付いてもらう啓発活動に取り組みました。また、大学が立地する横浜市金沢区にある富岡並木ふなだまり公園での、汽水池「ふなだまり」の生物環境維持のための水質調査を継続的に行いました。

林 龍平さん の受賞コメント
糖鎖生物学研究室では、学部生のときからカイメン(海綿)などの海の無脊椎動物の研究をしてきました。2024年には「カイメン動物の新たなガレクチンの発見」に関する国際共同研究に参加し、学術論文を発表しました[1]。その一方で、有毒成分をもつカイメンを主食とし、自らの体に毒をためて身を守る、小さなウミウシにも魅了され、その生態を題材に動画を作り、SNSで発信しました。この動画は、海の環境改善の意識を高める啓発活動の一環として「海洋都市横浜うみ博」のブースでも展示し、たくさんの来場者に観ていただきました。これらの活動を通して、環境への意識は小さな取り組みの積み重ねにより変えてゆけることを実感しました。
大学院卒業後は、艦艇や大型船舶の造船業の会社に就職します。「海洋都市横浜うみ博」や富岡並木ふなだまりgionbuneぎおんぶね公園愛護会の皆さんとの交流経験を糧に、就職後も海洋の環境保全やサステナブルな産業の重要性を発信し、横浜の海洋人材育成に貢献したいと思います。

[1] Hayashi et al. Novel galectins purified from the sponge Chondrilla australiensis : Unique structural features and cytotoxic effects on colorectal cancer cells mediated by TF-antigen binding. Marine Drugs (2024) 22, 400 (カイメン動物 C. australiensisにおける新たなガレクチンの発見とその構造解析)  
DOI :10.3390/md22090400
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