看護師の行動変容によって病棟での呼吸数測定割合が向上
-ナッジを活用して医療の質の向上に貢献-
2024.12.03
- TOPICS
- 医療
- 病院
- 研究
横浜市立大学附属病院集中治療部 髙木俊介准教授と、同大学院国際マネジメント研究科の原広司准教授らの研究グループは、医療現場で行動変容をもたらす複数のナッジを組み合わせた「MOVE」というモチベーションマネジメントの方法を開発し、有効性を評価しました。今回は、入院患者の毎日のバイタルサイン測定の呼吸数測定の実施割合の向上を目指し、病棟看護師に対してMOVEを用いた取り組みを行いました。その結果、呼吸数測定割合は向上し、ラピッドレスポンスシステム( Rapid Response System:院内救急対応システム)の起動の増加など、医療の質への影響もみられました。ナッジを活用した行動変容は今後、医療DXなどにより現場に新たなシステムやルールの導入をする際の手法としてさまざまな場面で使われることが期待されています。なお、本研究は髙木准教授が本学の国際マネジメント研究科SIMBAプログラム(社会人向けのMBAコース)在学中に主指導教員だった原広司准教授の指導の下に行った研究であり、本学の医経連携(医学と経済・経営の連携)の成果の一つです。
本研究成果は、Journal of Clinical Nursing誌に掲載されました(2024年8月9日)。
本研究成果は、Journal of Clinical Nursing誌に掲載されました(2024年8月9日)。