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大学院生 村山里穂さんが、こども環境学会2024年大会で優秀ポスター賞を受賞!

2024.08.09
  • TOPICS
  • 学生の活躍
  • 研究
  • 国際教養学部

横浜市地域子育て支援拠点利用者の拠点の使い分けと乳幼児連れの外出先選択に関する研究

都市社会文化研究科 博士前期課程 1年の村山里穂さんが、2024年5月31日(金)~6月2日(日)に東京都・建築会館で開催されたこども環境学会20周年記念全国大会でのポスターセッションにおいて、「横浜市地域子育て支援拠点*1利用者の拠点の使い分けと乳幼児連れの外出先選択に関する研究」について発表し、優秀ポスター賞を受賞しました。
表彰式の様子
(左:三輪教授、右:村山さん)
受賞者
都市社会文化研究科
博士前期課程 1年
村山むらやま 里穂 りほさん

指導教員:
都市社会文化研究科 
三輪 律江 教授(参加・協働論)


受賞内容:
こども環境学会2024年大会 優秀ポスター賞

発表題目
横浜市地域子育て支援拠点利用者の拠点の使い分けと乳幼児連れの外出先選択に関する研究
今回受賞した論文の発表内容について、村山さんに解説していただきました。
核家族化や、地域のつながりが希薄化することにより、家庭内での子育ての孤立化が課題となっている現状があります。そこで、就学前の親子が遊び・交流し、子育て相談、子育て情報の提供を行う地域子育て支援拠点について、利用促進に繋がるための拠点の設置方法や立地選定の知見を得ることを目的に調査・研究を行いました。その調査内容は、同じ区内に2つの施設をもつ拠点(横浜市神奈川区、都筑区、戸塚区)の利用者(親子)を対象に、その利用状況についてヒアリング形式でのアンケート調査です。その結果、利用ニーズの概観や、商業施設内に立地されることの利点、同区に2拠点ある場合の双方の認知や使い分けの特徴などについて、分析することができました。
本研究を通して明らかとなったことを踏まえて、今後は、利用者の居住地や施設立地などの距離的・地理的な行動範囲を出すことや、ヒアリング調査で利用者のニーズを深堀していく予定です。地域子育て支援拠点の使い分けや外出先選択の視点、同じ区内に2拠点あることの意義について、さらに研究を進めていきたいと考えています。
村山 里穂さんのコメント
このたびは、こども環境学会におけるポスター発表という貴重な機会をいただき、賞を賜りましたこと、心より御礼申し上げます。これまでの研究活動において、いつも親身になってくださり、丁寧なご指導をいただいた三輪律江教授、調査に協力してくださいました地域子育て支援拠点スタッフの皆さま、利用者の皆さまをはじめ、本研究に携わっていただいたすべての方に深く感謝いたします。
本受賞を励みに、より一層研究に精進して参ります。
指導教員 三輪 律江教授のコメント
村山さんの今回の受賞を、指導教員としてとてもうれしく思います。
村山里穂さんは、学部生時代から、金沢シーサイドタウンを中心にした、学童期から中高生の居場所構築のプロジェクトに参画し、子どもと他者との交流のきっかけをつくるコトづくりワークショップなどの活動の企画・実践に携わってきました。そしてプロジェクトや他のゼミ活動で関わってきたことから、乳幼児期の子どもとその保護者のまちと関わる環境づくりという視点にも関心を広げながら、一貫して“子どもの育ちとまちとの関係”というテーマで探求してきました。今回学会で発表したものは、早期履修生として大学院のゼミ生に交じりながら意欲的に取り組んだ卒論研究で、現在もこの後継分析を行い、修士論文作成に励んでおります。
今回の受賞に際し、彼女の調査研究にご協力いただきました多くの皆様に改めて深く感謝申し上げます。ありがとうございました。
用語説明
1 地域子育て支援拠点:就学前の子どもとその保護者が遊び交流するスペースの提供、子育て相談、子育て情報の提供などを行う子育て支援の拠点のことである。横浜市には各区に最低1拠点あり、出生数などによりサテライト拠点が新設される区もある。
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