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「知っておきたい最新の難聴治療」   高度難聴になってもあきらめない最新難聴克服法の講演を開催!

2024.02.09
  • TOPICS
  • 医療
  • 講座・セミナー
横浜市立大学医学部耳鼻咽喉科・頭頸部外科学教室は、「知っておきたい最新の難聴治療」というテーマで、令和5年12月9日(土)横浜崎陽軒会議室にて、講演を開催しました。当日は、97名と多くの方にご参加いただきました。
講演の様子
第一部は、同教室の荒井康裕講師が「高度難聴になってもあきらめない最新難聴克服法」について講演しました。難聴は、認知症の危険因子であることが、様々な論文やメディアでも取り上げられており、難聴の対策として補聴器があります。ただ、補聴器はきちんとした調整を行わないと「うるさいだけで使えない補聴器」ということになりかねません。自分にあった補聴器の選び方、My補聴器になるまでの調整法等、様々な資料をもとに解説されました。また、補聴器で聞こえない高度難聴の方は、人工内耳手術で「聞こえ」を取り戻せる可能性についても紹介されました。補聴器をつけても言葉の聞き取り(語音明瞭度)が50%以下となる方が対象となる適応基準の話や、人工内耳の手術、また人工内耳のよくある質問などについても取り上げられました。 
講演の様子
第二部では、若年発症型難聴のため40代で人工内耳手術を行った方、80代後半で人工内耳手術を行った2名から貴重な体験談をお話いただきました。高度難聴にいたるまでの経緯、手術前後の体験や家族の支え等について実体験に基づいてわかりやすくお話されました。
また、講座終了後に行われた横浜市立大学 耳鼻咽喉科・頭頚部外科の医師、そして言語聴覚士による個別相談や、本講座の開催に協力している人工内耳メーカーによる展示・相談に、多くの参加者が足をとめていました。
補聴器の調整や人工内耳について横浜市立大学附属病院で相談したいなどの声も多く聞かれ、参加者の「聞こえ」に対する関心の高さがうかがえました。
 
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